さてさて、昨今のリスキリングに関する薄っぺらい議論を解き明かしていくための「リスキリングは経営課題」のパワポ化、第1回です。
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前回の第0回では、現在の日本で語られているリスキリングの特徴は、
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①獲得すべきスキルの「鋳型」を作り
②その鋳型に人材を流し込み(教育し)
③そのスキルを身につけた人材を必要な場所にマッチングさせる
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という「工場モデル」であるとし、著者の小林さんはそんな工場モデルには欠点がいくつかあると言っている、というお話をしました。
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ということで、今日からはそんな工場モデルの欠点についてご紹介していくのですが、欠点は4つ挙げられていまして、今日はその1つ目です。
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では、工場モデルの1つ目の欠点は何かというと、「リスキリングの実践が、個にフォーカスされすぎていること」です。

 

 

 


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どういうことかといいますと、最近は「個性」や「その人らしさ」を活かそうという風潮が強くなっているので、学びについても「1人1人に合った学び」がトレンドになっていますよね?
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小林さんはこれがリスキリングによろしくない影響を与えているとのことなんですが、一見、これはいいことのように思えますよね?
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これまでの画一的な教育よりも、1人1人にあわせた教育のほうがこれからの時代には必要なんじゃないかと、私もそう思います。
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ただ、1人1人に合わせた教育自体はいいんだけど、小林さんが主張されているのは、その副作用が無視されてしまっているということなんですね。
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その副作用というのは、個に対するフォーカスが強まりすぎると、「他者との学び」が欠落してしまうということです。

 

 


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「他者との学び」とはどういうことかというと、詳しくは添付画像を見ていただきたいのですが、1920年代から「他者と学ぶことによる学びのブースト」という知見が積み上げられてきているんですね。

 

 


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平たく言うと、1人で孤独に学ぶよりも、他者と一緒に学んだほうが得られるものが大きくなるという、そんな感じの話です。ㅤㅤ
他者との学びというのはいろんなパターンがありますが、たとえばグロービスの皆さんですと、それは体感的に理解していますよね?
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予習・復習の勉強会をやったほうが1人で孤独に予習・復習するよりも学びが深まるのは身をもって理解していると思いますし、徹夜でレポートを書いているときもFacebookなどで「あいつも今頑張ってる」ということが分かれば、「俺も頑張ろう」という気持ちになって頑張れたりしますよね?
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これだけの話でも「他者との学び」の効果というのは理解できると思います。
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ですが、今のリスキリングは「個」に過度にフォーカスされ、「メニュー用意するから、1人で勝手に学べ」という感じになってしまっているということなんですね。だから「他者との学び」による効果を得られないということです。

 

 

 

 


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そういったことがリスキリングの工場モデルの欠点①である、というのが今回の話でございました。
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次回は工場モデルの欠点②についてご紹介したいと思います。


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