​今日は楠木先生の「絶対悲観主義」の印象に残ったところ「その2」です。
 
 

 

 


タイトルのとおり「組織」と「チーム」に関する話なんですけど、「うちの会社はダメだ!」とか「組織の仕組みがなってない!」とか、やたら「組織」についての愚痴をいう人、いますよね?
 
 
でも楠木さんは、組織(会社)に期待するのは禁物だと仰っています。
 
 
そもそもどこの会社も組織もそういうものですし、「うちの会社の組織や仕組みは最高です!」という人はあまりみかけません。会社が悪いのであれば、転職すればいいだけですし。
 
 
では仕事になんらかの不満があったとして、組織に期待するのはダメなのであれば何をすべきかというと、組織の不満をタラタラ言う前に、自分たちのチームを良くするのが先決だとこの本では書かれてまして、これは私も常々同じことを考えていたので、「激しく同感!」という感じでした。
 
 
いわゆる「関心の輪」と「影響の輪」の話でもありますね。
 
 
組織全体の在り方はすぐにはどうにもなりませんが、仕事の現場で動く自分のチームについてはいますぐに変えられることが多々あるはずなので、まずは「影響の輪」の範囲にあるチームに働きかけるところから始めましょう!ということです。
 
 
そして組織が変わっていくプロセスというのも、その発端は往々にして特定のチームにあったりします。
たとえば、あるチームがすごくいい動き方をして成果を出したとします。そしてその目に見える成果が注目され、会社全体に伝わります。すると同じような成果が他でも生まれるようにしたいとマネジメントが考え始めるといった感じで、このように制度設計やルールの変更といった組織レベルの変化が触発されるわけです。
 
 
だから、現状に問題を感じ、変革を起こしたければ、問題を組織の構造や制度にすり替えないことが大事だと、楠木さんは以下のように仰っています。
 
 
” 新しい制度設計を待たず、まず自ら動く。
 とりあえずは自分の影響の及ぶチームに新しい動きを起こし、明らかな成功例を作る。
 組織の他の人々に成果が見えれば、賛同する人が出てきます。
 その他大勢もそのうちについてくる。
 制度化やシステム化を考えるのはその後で十分。
 構造改革を待たずに動き出すのが本当の構造改革者です。”
 
 
そしてここで「絶対悲観主義」の考えに立ち戻りますと、タイトルの通り「組織を悲観し、チームを楽観する」というメッセージになります。
 
 
「組織」というのは「どうせ上手く機能しない」というふうに悲観的に捉えておくと、余計な怒りとかも湧いてきませんし、一方で「チーム」は自分の働きかけ次第で良い方向に影響を与えることができるということで楽観的に捉えてみてはいかがでしょう?というのが楠木先生のメッセージかなと思います。
 
 
で、みなさんも今一度思い出してみてほしいんですけど、「あのときの仕事、最高だったよなー」という思い出、今までにいくつかありますよね?
そしてその思い出について、どんな場面、どんな状況を思い出しますか?
 
 
私自身振り返ってみると、やはり思い出すのはそのときの「チーム」なんですよね。
そのときの組織構造により部長配下のケース、課長配下のケースといった違いはありますが、大体十人前後くらいのチームですかね。
 
 
あのときAさんがこんなことをして、そこで自分がこういう感じでサポートに入って、そしてBさんがこんな感じで手伝ってくれてなんとかギリギリ間に合ったとか。
やはり楠木さんがこの本の中で仰っているとおり、お互いの顔が見えて、相互信頼関係が築けている状態の「絵」が思い出として目に浮かびます。
 
 
そして打ち上げの飲み会に行きたいなーと思ったときも、「チームとして良い仕事ができたとき」でした。
一方でちょっと大きな「組織単位」の忘年会とかは全く行きたいとは思いませんでしたね 笑
 
 
そういった自分事としての過去を思い出してみても、「組織を悲観し、チームを楽観する」という態度は納得感があります。
 
 
「組織は大抵うまくワークしないから」という「絶対悲観主義」の態度をとることで心の平静を保ち、一方で「チームは自分の働きかけで良い方向に変えられるから」というポジティブマインドで目の前の仕事に関わっていくことの大切さ、言われてみれば当たり前の話かもしれませんが、改めてそうだよなぁと感じました。
 
 
そして私としても今後は個人のサポートだけでなく、企業さんのサポートもしていきたいなと思っているわけですが、個人でやってる身軽さを活かして組織ではなくチームのサポートをやっていきたいなと、そんなことも思った読後感でございました。
 

<絶対悲観主義(楠木建>

 




 
今日も読んでいただきありがとうございます。​




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