こちらの本は今から9年前、2013年6月に出た本なのですが、今思うとこの本こそが人生100年時代・ライフシフトの先駆け的な本だったように思えます。





著者は言わずと知れたちきりんさんですが、ちきりんさんがこの本を書こうと思ったきっかけは、ライフシフトの著者であるリンダ・グラットンさんが2012年に出された「ワークシフト」だそうです。「ワークシフト」を読んで「これからの『働く』ってどうなっていくんだろう?」ということをご自身なりに考えて書かれたのがこの本だということですね。



私もAmazonの購入履歴を見ると発刊翌月の2013年7月に購入しておりました 笑
この本は自分にとしても「よかったなー」という印象が残っていまして、特に「人生は二毛作」とか「人生は二度生きられる」というメッセージは当時自分のキャリアに閉塞感を感じていた自分にとって光が差すようなものでした。



具体的にはですね、私もNTTデータといういわゆる大企業に終身雇用前提で入社したんですけれども、入社してから10年ほど経った時に、「このままで60歳までいくのか?」と思うととてつもない閉塞感と不安を感じていまして。



そんなときにこの本を読んだのですが、ほぼ同時に出版された東京大学の柳川先生が出された「40歳定年制」とともに、「40歳で一区切りつけて、そこからより自分が『活きる』形で生き方のモードを変える」という考え方は非常に希望を与えてくれるものでした。

※少し補足しますと、柳川先生が仰っていたのは「40歳過ぎたら転職・独立しましょう」ということではなく、同じ会社で働き続けるとしても、40歳以降はこれまでの「昇進一直線」の考え方を一旦リセットし、どんなことを目指して働いていくか見直しましょう、といった感じの本でした。




なぜ希望を持てたかというと、やはりメッセージが前向きだったことですね。このちきりんさんの本でいうと、「パッケージ旅行から個人旅行へ」というものだったんですけれども、この言い方が本当にいいですね。
旅行しようと思っても最初はよくわからないから誰かがセットしてくれたパッケージ旅行を楽しんで、その後はパッケージ旅行の経験から自分で旅する力もそこそこついてきたので、より自分が満足できる「個人旅行」へとシフトすると。この旅行と同じようにキャリアも考えてみませんか?ということですね。



これを現在のキャリアの視点でいうと、「他人モードの人生から自分モードの人生へ」「3ステージの人生からマルチステージの人生へ」といった形になるわけですが、そんな発想で大体40歳~50歳を区切りに「人生を2度生きる」という前提に立てば、これからの人生もなんか楽しくなりませんか?というメッセージが、当時の私の気持ちを凄くポジティブにさせてくれました。



ただそこからですね、じゃあ「2度目の人生」「個人旅行型の人生」「自分モードの人生」を40歳~50歳から始めるとして、簡単にシフトできるかというとそうではないわけで、頭と心を使って考え続けていかないといけないんですね。



そこで改めてこの本を読んで「いいな」と思ったメッセージが、



「恵まれないほど考える機会が得られる」



ということです。



どういうことかというと、「個人旅行型の人生」や「自分モードの人生」にシフトしていくにあたっても、結局のところ「自分はどういう人生を行きたいのか?」という問いに向き合い続ける必要があるんですね。そしてこのようなある意味「めんどくさい問い」に向かい続けるためには何かのきっかけが必要で、そう考えたとき「恵まれない状況」「不遇な状況」というのはそのきっかけの役目を果たすということです。



特に運よく終身雇用のレールの上で大きな不満なくキャリアを歩んできた人というのは、自分以外の誰かが考えてくれたキャリアのレールの上をひた走ってきたわけですが、それがもし自分にとって「心地よい」状態であれば、自分の頭で「これからどういう人生を行きたいか」を考える機会が失われるんですね。そして、定年に達した瞬間に「どうしよう・・・」となるわけで(まあ今は会社が定年前に研修とかで考える機会をくれたりしていますが・・・)。



その一方、「恵まれていない状態」「不遇な状態」にある人は、「この先の人生、自分はどう生きたいんだろう?」と、いろいろな選択肢の中から自分で一生懸命模索するんですね。



これはまさにですね、私自身にも当てはまることでして(^^;
私の場合は、30代前半から「昇級」という点において笑えないくらい恵まれない状況に陥ったのですが(苦笑)、だからこそ「これからどうする、俺?」ということを30代前半くらいからいろいろと考え始めたんですよね。そしてそこからいろいろもがき続けながら今に至り、まあ今ももがき続けているわけですけれども 笑



ただ、もがき続けているなりに、ちきりんさんのいう「人生は2度生きられる」を実感しながら、経済的側面での「成功」という姿にはまだまだ程遠いですけど、「自分モードの人生」を生きていることと、「人生の充足感」が確実に高まっていることは自信を持って言えます。



と、そんなこともありますので、今現在「恵まれてないなぁ」「不遇だなぁ」と感じている方こそ、「自分モードの人生を考える機会が得られた!」「ライフシフトの機会を得られた!」というマインドで、「チャンス到来!」と捉えて、ともにライフシフトの道を進んでいきましょう!

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今日も読んでいただきありがとうございます。​





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