一昨日ですね、朝にVoicyを聞いていたら興味を引く話題がありましたので、頭の整理がてら私の考えを書いてみたいと思います。
 


 
テーマは「上昇か、充足か」です。
 
 


なぜこのテーマが気になったかといいますとこれはライフシフトに強く関係するテーマでもありまして、「上昇」というのは「上へ、上へと目指す生き方」、「充足」というのは「今、満たされている、を目指す生き方」ですね。
 


 
最初に私の結論からいいますと、人生100年時代の生き方、ライフシフト的な生き方を目指すのであれば、「まずは充足を目指し、その延長線上で上昇を目指す」ということになります。だから二者択一ではなく、その2つの関係性が大事ということですね。
 


 
ライフシフトにおいてなぜ「まず充足が大事になる」のかと言いますと、これは書籍「Dark Horse」の説明が分かりやすいのですが、自分の心が動く「小さなモチベーション」を元に行動を起こしていくことで「充足感」を感じることがまず重要になるといわれていまして、なぜ「充足感」が大事になるかというといわゆるフロー状態に入れるからですね。
 


 
「小さなモチベーション」、言い換えるとそれは「自分の大切にする価値観」、ライフシフト塾では「コア・コンセプト」と呼んでいるものですけど、それをベースに行動すると「充足感」を感じ、充足感を感じると行動の質も量も高まり、その結果としていずれ成果につながり「上昇」する、というロジックです。
 
 


もう少し丁寧に言いますと、もし山口周さんの「ビジネスの未来」で書かれているようなユニバーサル・ベーシックインカムが実現されたら、必ずしも「結果としての上昇」も目指す必要はなくなり、「充足」だけ目指して行けばOKな世界になります。
 
 


ですが、残念ながら現代はまだユニバーサル・ベーシックインカムは実現されておらず、自分の力で稼いでいく必要がありますので、「充足感」をベースとしながらも、「充足感」と「上昇」との接点を探っていくという生き方が、今のところの人生100年時代の目指す生き方だと私は思っています。
 


 
では一方で、充足感を脇に置いて「上昇だけ」を目指すとどうなるのかと言いますと、結論から言いますと、成果はそれなりに出ますが、追い続けるといずれバーンアウトしてしまいます。
 


 
なぜバーンアウトするかというと、際限がないからですね。
これを端的に表しているのが、これまでも何度かご紹介していますけれども、映画「ザ・グレイテストショーマン」に出てくる歌、「Never Enough」です。
「どれだけスポットライトを浴びようが、私は決して満たされない」という歌なんですけれども、この「上昇」に取りつかれた人はひたすら「上昇」を目指し、どれだけ上昇しても上には上がいますので、際限がなくなるわけですね。だからいずれ燃え尽きてしまいます。
 


 
そしてこのバーンアウトしやすい「上昇タイプ」の方についてもう少し説明しますと、「楽しい」という思いから行動するのではなく、「怖れ」から行動しているという特徴がよく見られます。過去の人生における何らかの出来事により強烈なコンプレックスを抱えていて、「上昇しなければ自分には価値はない」という「怖れ」を克服するために上へ上と目指してしまうんですね。だから、傍から見たらすごい成果を達成されている方でも、「全然満たされていない」という感情のままで、燃え尽きるまで上昇を目指してしまうんですね。
 


 
じゃあそのような人はどうすればいいかというと、これはカウンセリングの領域に入ってきますので、ちょっと今回はその話については割愛します。
 


 
またですね、「上昇」についてはもう1点、例外もありまして。
どういうパターンかというと、「上昇を目指している状態=充足感を感じている状態」という稀有な方もいます。その場合は「上昇」を目指してもバーンアウトしません。なぜなら「上昇」を目指すこと自体がその人にとって「楽しいこと」であり、「怖れ」からの行為ではないんです。それこそ「充足感」を味わえる行為なんですね。
 


 
例で言いますと、オリエンタルラジオの中田敦彦さんなどはかなりこのタイプに近いなと感じています。彼は「勝つこと」とか「ゲームをクリアすること」を「面白い!」と言ってひたすらやり続けるんですね。
もちろん人は多かれ少なかれコンプレックスは持っていますので、その側面も一部あるのだとは思いますが、「勝つためにいろいろと試行錯誤する姿」はその行為自体をとても楽しんでいるように見受けられます。そのような方は「上昇=充足」なのでバーンアウトしません。
ちなみにこのタイプの方は、「充足を満たす=成果に直結する=稼ぐ力が増える」という、現代社会に最強にフィットした羨ましいタイプでもあります。
 


 
と、ここまで「上昇」と「充足」について私が思うところを書いてきましたけれども、改めてまとめてみます。
 


 
■人生100年時代の生き方、ライフシフト的な生き方としては、「コア・コンセプト」に基づく「充足感」ファーストで考え、その延長線上で「上昇」との接点を探すのがベター
 


■「上昇」を追い求める人は「怖れ」の克服として行動している人が多く、際限なく「上昇」を目指してバーンアウトする怖れがあるので要注意
 


■なかには「上昇=充足」というパターンの方もいるので、そういう方は「上昇」を目指してもバーンアウトしないのでOK(そして、充足=成果に直結なので羨ましい)

 

 

 

 

 


 
 
以上が私の「上昇」と「充足」に関する見解となりますが、皆さんはどう思われますか?
 
 


 
今日も読んでいただきありがとうございます。​





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