多方面から高い評判が聞こえてくるビジョナリーカンパニーZEROでございますが、だったら読んでみようと手に取ってみたところ、約500ページものボリュームの前に早々に挫折してしまいました(^^;
まあ「読むタイミングが今じゃないんだろうな」と思いつつ、せめて「要約系」で概要くらいは把握しようと動画などで学んでみたところ、それだけでも印象に残るメッセージをいくつも受け取ることができました。
特に印象に残ったのは「人生視点」「キャリア視点」に置き換えても通じる部分ですね。
ビジョナリーカンパニーは「偉大な企業に成長するためにどうすべきか」についていろいろ書かれている本なわけですが、それは「個人の人生」に置き換えてもやはりいろいろと共通項があるなぁと、そんな気づきを多くいただきました。
ということで、人生100年時代のキャリア支援を生業とする者として、会社経営ではなく「自分経営」の視点で捉えたビジョナリーカンパニーZEROの感想を何点か書いてみたいと思います。
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▼第1章 ビルと私の物語
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【印象に残ったメッセージ】
■人生における成功の真の評価基準はどれだけ有意義な人間関係を築くことができたか、そして自分のコアバリューにどれだけ忠実に生きることができたかによって決まる。
■起業家の成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。
【感想】
この章は著者のジム・コリンズが共著者であり師匠的な存在であるビル・ラジアー(故人)との思い出といいますか、ビルから会社経営というよりも「人生」について学んだことを書いている章ですね。
そしてこれらの言葉はライフシフトにあてはめてもドンピシャで当てはまる言葉でした。
「有意義な人間関係」の話はまさにライフシフトでいうところの「活力資産」の話そのものですし、「自分のコアバリューに忠実に生きる」の話はまさにライフシフトで最も大事な「自分軸に沿って生きる」という話に該当します。
そして
『何をするか』ではなく『何者であるか』
という点も、まさにライフシフトの「自分軸に沿って生きる」の話と同じですね。
「自分の大切にする価値観」である「自分軸」が定まれば自ずと「自分は何者であるか」が定まり、そしてそれが自分の人生を貫く「不変要素」、それこそ「キャリアアンカー」のような位置づけになります。
一方で「何をするか」は「何者であるか」の延長にあるものですので、時代や環境によって変わっていく「可変要素」になるんですよね。
だからライフシフトの側面では「不変」と「可変」という文脈において、「何をするか」よりも「何者であるか」が大事、という話になるわけです。
ということで、ライフシフト視点で捉えても激しく共感する、そんな著者さんのメッセージでございました。
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▼第3章 リーダーシップ・スタイル
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【印象に残ったメッセージ】
■重要なのはやらなければならないことをやらせることではなく、やりたいと思わせることだ
■真のリーダーシップとは、従わない自由があるにも関わらず、人がついてくることだ
【感想】
この言葉を「自分経営」の視点に置き換えてみると、まさに名著「リーダーシップの旅」で出てきた「Lead the Self」の話になりますね。
「リーダーシップの旅」では
「Lead the Self」 → 「Lead the People」 → 「Lead the Society」
という形でリーダシップは発展していくので
まずは「Lead the Self」から始めよう!
というのがざっくりとした話でしたが、ビジョナリーカンパニーZEROでの上記のメッセージは
「ではどのように Lead the Self していくか」
について考える大きな指針になると思いました。
「自分が自分に『やりたい』と思わせるには、どうすればいいか」
ということですね。
そしてこれもやはりですね、「自分軸に沿ったことを自分にやらせてあげる」というライフシフト視点がキモになると思います。
「自分軸に沿ったこと」であれば自ずと内発的動機が湧き、結果として自分が「やりたい!」と思うような「Lead the Self」に繋がっていきますので。
「自分経営」のリーダーとして、自分自身に対していかに「やりたい」と思わせるか、言い方を変えると「いかに自分軸を尊重してあげるか」が大事なんだなと、改めて思い起こさせてくれるメッセージでございました。
と、ここまで書いてあと半分くらいのボリュームがあるのですが、ちょっと長くなったので今日はここまでにして残り半分は次回お伝えしたいと思います。
今日お伝えしたことが少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。
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