052. COLT BISLEY MODEL 4 3/4 inch (Vol.6)

 

                

 

 BISLEYとはイギリスの有名なシューティング・レンジの名前でそこで数々の最高ランクの射撃競技が開催されました。その名をとったビズレイ・モデルはその独特な形状のグリップとハンマーで通常のS.A.A.と容易に判別することができます。

 

 モデルガンはハドソン製、前のオーナーが個人でブルーイングとケースハードゥン風仕上げを施した逸品です。

 

 このブログを始めた当初は実銃はおろかモデルガン各社のモデルの特徴などはほとんど不勉強な状態だったのですが、最近はネットの情報やこのブログの読者の諸先輩のコメントやご指摘をいただきほんの少しずつではありますが理解できるようになってきました。

 

 今でこそモデルガンやガスガンは実銃メーカーとのライセンス契約によりほぼ実銃どうりの形状になっていますが、このハドソンのモデル発表当時はそこまでの水準での規格ができておらず気になる箇所もたしかに存在しますが、一応コレクションの進め方としては同機種同サイズ同仕上げのモデルは1機種1個体として、サイズ違いや仕上げ違いのモデルを取得の際はできるだけ進化した機種を取り上げていきたいと考えています(ただし経済的理由からそう希望どうりにはなかなか事はうまく運びませんが)。

 

 ですのでビズレイに関してものちに発表されたタナカ製の方が再現性はもちろん高そうなのですが、そのあたりについてはタナカ製をバレル長違いなどで購入するようなことがあれば、その時に改めて検証させていただきます。

 

 というわけで今回は実銃との違いというよりはビズレイ固有の特徴を中心に話を進めていきます。

 

 

                

 

 まず目につく独特な形状のグリップ。合わせてバックストラップやトリガーガードの形状も通常のSAAとは大きく異なります。
 

 

                 

 

 右側のグリップ。バックストラップの形状の違いによりフレームとの接合用のスクリューはグリップを外して内側からねじ込む形式になっています。ということはSAAのようなワンピース・グリップは付けられないということですね。

 

 

 

 

                 

 

 ハンマーの形状も独特ですね(けっこう起こしやすい気がします)。ケース・ハードゥン風仕上げは、いったん地肌出しをしたフレームに綿棒のようなものでブルー液をしみこませて書き込んでいくやり方のようですね(僕もはじめはこのやり方をしていましたが、うまくぼかしができなかったので、今は逆に全体をブルーイングした後に周りをペーパーで回転させながら地肌出しをするやり方に変えました。)ブルー液の濃淡で滲みを再現しているようです。最後はトップコートで定着させてあるみたいです。

 

                 

 

 少し丸びを帯びたトリガーガードに合わせたトリガー。どちらかというとのちに登場するダブルアクシャンタイプに似ていますね。

 

                

 

 バレルには(BISLEY MODEL)45 COLTの刻印。フロントサイトは販売時の大きさのままでした。

 

                

 

             おなじみコルト・アドレス。ここはSAAと同じ

 

 

                 

 

 グリップフレームの底部はSAAと同じようにMFG HUDSON SPGの刻印。グリップはハドソンのオリジナルの気がしますが、なぜか前部がすこし大きいですね。

 

 

                

 

          以前SAAの時登場したイーストAさんのガンベルト。

 

 

              

 

 画材ケースの一番オーソドックなものを改造して作ったガンケース。同寸のSAAとセットで。

 

 

              

 

 オートマチックのように全体がフラットではないので周囲を壁で囲むことが難しいので形の違う型紙を幾層かに重ねて一番上にある程度伸縮がきくベロアを敷きました。

 

 

              

 

 SAAの4 3/4インチと。ケース・ハードゥンの表現方法がそれぞれ違って面白いです。

 

 

                  

 

              以上ビズレイ・モデル4 3/4インチでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      次回はおなじビズレイのフラットトップ・ターゲット・モデルです。