041 COLT S.A.A. 4 3/4 INCH (Vol.6)

 

                  

 

1873年に発表されたシングル・アクション・アーミーは、リボルバー史上もっとも有名な銃であるとともに、アメリカ開拓史を語るうえで絶対に避けて通れない存在ではないでしょうか。

 

 実銃については、その歴史や機種についてはその膨大な種類やそれにまつわる逸話など、付け焼刃の僕などが語るより、それぞれ文献やネットなどで調べていただいた方が間違いないと思います。

 

 ただ基本となるタイプは3種類で、バレルのサイズは4と3/4インチ、5と1/2インチ、7と1/2インチで、今回はその一番短いタイプをピックアップしています。

 

 もちろんこの4 3/4インチモデルにもトリガーガードの形状やフロントサイトの形状などでいくつかのタイプが存在するのですが、そのあたりを深くコレクションしていくととても他の機種まで手が回らなくなるので、まずは基本の3種のみということで・・・・

 

 

 モデルガンはハドソン製のHW、前のオーナーがとてもい美しいカスタムに仕上げてくれたもので僕が手に入れてから変えたのはグリップぐらいです。

 

 僕の手元にあるS.A.Aはこの4 3/4インチがハドソン、5 1/2インチがCAW、7 1/2インチがタナカさんなのですが、CAWさんの箱には2nd Generationとあり、タナカさんのものは1stとありました。ハドソンさんだけ箱なしだったのではっきりとは言えませんがトリガーガードの形状などからこちらも1stジェネレーションなのではないかと思われます。とりあえず画像でこのハドソンの特徴を見ていきましょう。

 

 

 

                  

 

 トリガーガードは後ろに行くにしたがってやや太くなるタイプでほぼ平行なセカンド・ジェネレーションとは区別できる感じがします。そして最近このブログの読者さんやSAA専門のブログなどをみてわかったことなのですが、ハドソンのピースメーカーはトリガーの前傾量が実銃より大きいようでこのあたりはランパントのS.A.A.が一番正確なようです。

 

 

                  

 

 バレルの刻印もタナカさんのものに近いですが、より細い感じがします。この控えめなものも嫌いではありません。

 

 

                  

 

          若干不明瞭でもうしわけありませんがバレル上部の刻印です。

 

 

                  

 

 フレームの刻印もかなり控えめ。前のオーナーさんが入れてくれたケース・ハードゥン風のブルーイング。ややコントラストは強めですが、かなりの力作だと思います。

 

 

                  

 

グリップ・フレームの底にはMFG HUDSONの刻印。亜鉛部分のブルーイングも深みがあってきれいです。

 

 

                   

 

 セカンドジェネレーションからはソラマメ型に変更されたエジェクターロッド・ヘッドですが1stは丸型。

 

 

                   

 

 グリップはレーザーアート・ケインさんのフェイクですが、実物のスタッグホーンかと錯覚しそうな見事な出来ですね。

 

                    

 

                 しかもきちんとワンピースだし・・・。

 

 

 

                    

 

 前に紹介の時はいかにもウエスタンという感じのベルト付きホルスターに入れてあったのですが、今回はちょっと珍しい4 3/4インチ専用のサイドバック・ホルスター、磨きあげられた深みのある茶と開口部の飴色の革のコントラストが美しいです。

 

 

                    

 

同ホルスターの裏面。ここまできれいにバックも仕上げてあるのは圧巻ですね。オークションで購入したものですがおそらく国内の革製品専用メーカーさんのものと思われます。

 

 

                   

 

         以上シングル・アクション・アーミーの4 3/4インチモデルでした。

 

 

 

 

 

 

 

                 次回はS.A.A.の5 1/2インチです。