035. COLT M1862 TRAPPER'S MODEL (Vol.2)

 

 

 

               

 

             

 

 

M1860の成功でコルト社はその流麗なフォルムをベースに次々と新作を発表していきます。翌年には60アーミーを51ネービーのサイズに戻した61ネービーを、その次の年には60アーミーをスケールダウンさせた62ポリスをそしてポリスのバレルを3.5インチにしローディングレバーを省略したトラッパーズモデルを発表しました。

 

 

 

 

      

 

これが実物のトラッパーズ・モデルです。シリンダーとバレルの形状以外はほぼ49ポケットからで行けそうな感じ。

 

 

 

             

 

 

シリンダーの前部2/3までが49ポケットよりやや太くなり特徴的な大きなフルートが入れられています。ここはまず太くなったあとの直径から円周を計算して幅に合わせて長い長方形を描きそれを5等分してフルートの形状を決めたものを台紙として0.5mmのプラ板に貼り付けカットし元のシリンダーに巻き付け接着、それを2枚重ねてからフルート部分をルーターで削っていきました。太くなったシリンダーに合わせて土台のフレーム部分もカットしてあります。

 

 

 

 

       

 

 バレルはオクタゴンを丸にひたすらヤスリで削ったのですが、うまいこと上面のアドレスが残ってくれました。

 

 

 

      

 

 下面のシリアルナンバーもそのまま残りました(ただこのシリアルは49のものなので実際にはトラッパーズには存在しないはずです・・・)

 

 

 

                 

 

この時代の標準は木製ケースのような気がしますがとりあえずペーパー・ボックスを造りました。

 

 

 

       

 

                   サイドはこんな感じ。

 

 

 

                 

 

トラッパーズ・モデルはローディング・レバーが省略されている関係で弾丸を押し込める専用の器具が同梱されて販売されていたようなので7mmのプラ棒を加工してそちらを再現してみました。後ろの画像は実銃ですが上の方の画像の物より古い感じで全体に地肌が出ている感じで貫禄があります。

 

 

       

 

左が49ポケット、真ん中がトラッパーズ、右がベビードラグーンです。同じようにローディングレバーのないベビー・ドラグーンですがバレル下のホールがないので玉詰めが面倒な感じですね。左のポケットからすべて形状修正して造ったので変更部分を探してみていただけると面白いと思います。元にした49ポケットのバレルは4インチでトラッパーズは3.5インチなので本来はもう少し短いのですがバレルの中に入れられた鉄板ギリギリまでのカットをしたのでほんの少しだけ実銃より長くなっています。

 

 

 

        

 

         

 

シルエット的にはよく似た銃なのですがサイズ感はまったく違いますね。左がトラッパーズ、右が60アーミーです。

 

 

 

 

        

 

 

 

 

        

               以上M1862トラッパーズ・モデルでした。

 

 

 

 

 

 

            次回はナショナル・デリンジャーNo.1です。