034. COLT MODEL 1862 POLICE (Vol.3)

 

 

                        

 

 

 M1862ポリスは60アーミーのポケット版で特徴的なシリンダー以外はその美しいフォルムをしっかりと継承した機種になります。

 

 

       

 

 僕の持っている60アーミーはシリンダーの形状が特殊なのでちょっとわかりにくいですが、こうして並べると流線型のバレルやシリンダーの前部が太くなっているところなど基本設計が共通なことがわかります。

 

 

 このポリスも日本のモデルガン・メーカーさんはもとより旭工房さんなどのカスタム・ショップさんも造っていなかったような気がしますが、ネットで一度だけこのポリスのモデルガンを見たことがあるので、そちらは個人製作品かもしかしたら旭工房さんあたりが造ったカスタムの可能性もありますね。

 

 

今回自作したものはM1849ポケットを元にしているのですがバレル部分がまったく形状が違うのでかなり苦労しました。

 

 

 

         

 

 左が次回登場のトラッパーズ、右がポリスです(製作はトラッパーズが先だったので一緒に写っています)。基本的な修正は同じでまずはシリンダーの形状変更、そしてバレル本体の形状修正、ここまではわりとスムースに出来たのですが、やはり問題はローディング・レバーでした。レバーの前部分は49の物の棒部分以外をカットし、3mmのABS板でつくった歯車みたいなパーツを張り付けて造りました。難しかったのは後ろ部分ではじめ7mm径のアクリル棒を加工してなんどか造ってみたのですが、前部の歯車みたいなプレートを挟み込む形になるのでかなり薄くなり5回ぐらい作り直しましたがすべて壊れてしまいました。仕方がないのでアクリルバーは諦めて、ヒノキの丸棒の8mm径を使うことにしました。本体の穴に比べてやや太かったので粗目のペーパーで収まる太さまで細くして、端にピンが入る穴を開けプレート部分が入る溝を3cmほど彫りました。

 

 こちらも2度ほど失敗しましたが3回目に画像のようなかたちで出来上がりました。

 

 

 

 

 

       

 

  苦労したローディング・レバーと、大きなフルートのシリンダー、そして今回はフレームのケース・ハードゥンもすこしはっきり目に再現してみました。

 

 

 

       

 

 ローディング・レバーのアップ^^。下側のバーが木製なので質感が違いますね。

 

 

 

       

 

  元のバーに張り付けたプレートの歯車が見えます。実銃はもう少し隠れています。

 

 

 

        

 

                    ちゃんと可動しますよ~。

 

 

 

                 

 

      トラッパーズ同様バレル上面のアドレスはきれいに残ってくれました。

 

 

             

 

下面のシリアルも3つとも残っております。一番上の部分はローディング・レバーの歯車みたいなパーツが入り込む切り欠きです。その上に木製のバーがちらっと見えますね^^。

 

 

 

         

 

 今回ベースにした1849ポケットはCAWさんの新型なので木製グリップのなかにかなり大きなウェイトが入っていました。バレルの中にも入っているみたいなので全体のバランスもいい感じです。

 

 

 

       

 

 

 今回も木製ケースを造ってみました。見本にしたのは上の実銃画像。セット内容も良いのですがなにより本体のコンディションが素晴らしいです。

 

 

         

 

今回は琵琶型のフラスコではなく茄子みたいな形のものを再現。それから木製ケースの仕様を少し変えて外付けだった蝶番を内側に換えて実物に合わせました(外付けだとドライバー一本で外せちゃうからね・・)。

 

 

 

                 

 

                  箱のトップは杉の一枚板です。

 

 

                 

 

 実銃のケースは必ず鍵付きで、これは盗難防止というよりも子供や家族が誤って使用することを防ぐためとの役割が多い気がします。ケース用の埋め込み式鍵金具があればそちらを付けたいのですがなかなか現物が見つかりません。このパッチン止めは外付けながら鍵を閉めた状態ならすべてのスクリューも隠れるので機能的だと思いつけることにしました。

 

 

 

 

 

        

 

 

                  以上M1862ポリスでした。

 

 

 

 

 

 

 

         次回は同じM1862のトラッパーズ・モデルです。