024. COLT MODEL 1851 ROUNDS BAREL (Vol.3)

 

 

                 

 

51ネイビーの愛称で知られるモデル1851は非常に人気の高い機種で発表後もたくさんのカスタムや各種プレゼンテーション版が制作されましたが、その開発段階にも数多くの試作品が誕生し現在もコレクターズ・アイテムとして残されています。

 

なかでもこのラウンド・バレルは有名で試作ながら完成度の高い機種として人気があり、日本でも51ネイビーシリーズで成功したCAWさんがモデルアップして販売してくれています。

 

 

今回手に入れたのはそのCAWさんのものでほぼ販売当時のままでオークションででていました。51ネイビーシリーズの中でも異色で人気の高いモデルなので落札価格が上がってしまうことが多いモデルなのですが今回はタイミングが良かったのかほぼ販売価格で手に入れることができました。

 

CAWさんの同モデルは仕上げはHWのマット、シリンダーは彫刻なしのフラット、トリガーガードとバックストラップは亜鉛の黒染めというのが標準でした。落札後僕の手を加えた個所もそのあたりで、まずはBSとTGの真鍮製を購入したのですが、こちらが仕上げ前の状態のものだったのでヤスリ片手にゴシゴシ気の長い単純作業をさせていただきました(笑)、その後シリンダーを海戦図の彫刻のものに替えて(試作品もほとんど彫刻入りみたいなので)、HW部と亜鉛部のブルーイングを施しました。

 

 

51ネイビーの細かい解説は省略しますが、通常版との比較など画像で見ていきましょう。

 

 

 

      

 

 上が通常版、下がラウンド・バレル。やはり51ネイビーと言えばこのオクタゴン・バレルが印象的ですが、僕は個人的にラウンドバレルもかなり好きです。

 

 

 

       

 

 フロント・サイトの比較、上が通常版でバー・タイプの真鍮製、下がラウンド・バレルのもので形状はドラグーンからの引継ぎですね。ただラウンド・バレルの試作品もいくつか存在しているようで上のタイプのサイト付きの画像も見たことがあります。

 

 

 

 

 

      

 

 通常版(上)のバレルは7.5インチ、これが一番良く見るスタンダードで各種プレゼンテーション版などもこの長さのものが圧倒的に多いですね。ラウンド・バレル(下)は6.5インチ、いくつかの試作品の画像をみると確かにこの長さのものが多い気がします。

 

 

 

        

 

 前作のドラグーンと比較すると大きさの違い以外に、バレル基部の形状も違うのがわかります。51ネイビーのラウンドは基部の上から始まっているのに対してドラグーンの基部は最終形態の51ネイビーに近いですね。51ネイビー販売開始までの試行錯誤がよくわかると思います。

 

 

 

        

 

 

 

               以上1851のラウンド・バレルでした。

 

 

 

 

 

 

 

          次回は51ネービーのショルダー・ストック・モデルです。