021. COLT MODEL 1851 3rd (Vol.6)

 

 

                  

 

 

                  

 

 僕はもともとコルト社のハンドガンのみに興味があったわけではなく、ハンドガンで言えば世界中のモデルに興味がありますし、昔はモデルガンもこだわりなく集めていました。というかもっと言えば複葉機の模型や戦車の模型などを造って集めていた時期もあります。要は美しい武器に対するあこがれのようなものが根底にあるのかもしれません。

 

 もちろん実銃など触れたこともない身なのであまり偉そうには言えませんが、もし人に「もっとも美しいと思うハンドガンは何か?」と問われたとしたら、僕はこのコルトのモデル1951を挙げるでしょう。同じコルトのM1911A1のシリーズ’70やSIG210、ルガーP08など捨てがたい美しさの機種もありますが、やはり断トツ51ネービーです。

 

 それはサミュエル・コルトも同じような感覚を持っていたらしく、数多くのプレゼーテーション・モデルを残しています。それら銃器職人が技術の粋をかけて仕上げた特別品ももちろん素晴らしいのですが、通常タイプの美しさもそれらに引けを取るものではありません。磨き上げられたバレルとシリンダー、フレームは美麗なケース・ハードゥン、バックストラップとトリガー・ガードは磨き上げられた真鍮製、専用のフラスコやモールド等の備品を整然と収めた重厚な木製ケース・・・もう単に武器と言ってしまえない感じでまるで美術品のようです。

 

 

 そのめちゃくちゃ美しい51ネービーをブルーイング可能なHW材で再現してくれたCAWさん、モデルガン黎明期に数社が金属製で販売してくれていたモデルですが、HW材では初めての登場に当時のモデルガン・ファンは歓喜したものです。

 

 発売当初からブルーイングをする猛者は多くいたのですが、最初のうちは実銃ほどの美しさを再現してくれた方は少なかった気がします。しかし最近の技術は格段に進化してオークションなどでは見事な作品も出回っています。

 

 いつかはそんな最高水準のモデルを手に入れたいという夢は持っていますが、残念ながら画像のモデルは僕の稚拙な技術によるカスタムになります。

 

4巡目までに紹介した3rdモデルはブルーイングこそわりときれいに出来た機種だったのですがシリンダーの刻印は薄めでシリアルナンバーも打たれていないものでした。そんな中オークションで51ネービーのシリアル入りシリンダーの単体出品を発見したので早速落札してつけることにしました。

 

 

しかしことはそう簡単にはいかず、このシリンダー見た目は非常に美しいのですが、完全にダミー仕上げでモデルガンに装着できないタイプのものでした。それでもあきらめきれない僕はかなり細いシリンダー軸をリューターと丸やすりで一生懸命に削りどうにか装着できるまでもっていきました。

 

       

 

こちらがそのシリンダー3041のナンバーはおそらく下4桁のみで銃本体のナンバーは〇〇3041であろうと想像できます。

 

        

 

ちなみにこちらが4巡目までつけていたシリンダー。No.の後ろが空欄なのがわかると思います。

 

 

 帆船の図柄が彫られているので、俗に51NAVYと呼ばれたようで別に米海軍が正式採用していたわけではないようです。COLTS PATENT の後ろにNo.とあるので本来はここにシリアル・ナンバーが入るのでしょうか?

 

        

 

メーカー製や個人カスタム良品でよく見るメリハリのあるケース・ハードゥン風仕上げがどうしてもできないので「なんちゃってケース・ハードゥン」です。

 

 

        

 

                  

 

 バレルの刻印は本当に多種あってこのモデルはADDRESS SAML COLT HARTFORD COと打たれています。

 

 

                  

 

   今回シリンダーとほぼ同時期に入手したのがこの木製ケースで、おそらく個人製作品と思われますが随所にこだわりを感じさせる逸品だと感じました。

 

次回紹介する4thモデルと同梱して専用とすることにしました。

 

 

                 

 

ケースの前面には鍵穴とその上にはモデル名を入れる無地のプレートがついていたのでアルファベットと数字用の刻印バーを使ってCOLT M1851と打ってみましたがいまいちはっきりわかりません。いつか裏面をつかって再挑戦したいと考えています。

 

 

       

 

 ケース内にも2枚のプレートが付いていて、こちらはそれぞれのシリアル・ナンバーを打ち込む物のようなのでいつかこれも打刻して完成させたいと思います。

 

 

       

 

         

 

              こちらも個人製作品らしきホルスターと。

 

 

                   

 

 

                以上51ネービー3rdモデルでした。

 

 

 

 

 

 

            次回はおなじく51ネービーの4thモデルです。