020. COLT MODEL 1851 2nd (Vol.3)

 

 

               

 

 コルトというメーカーはマイナーチェンジが好きな会社で同じモデル名の機種でも販売年によってさまざまな違いがあります(それだけ製品をよりよくする努力を重ねる企業だと言えますが)この51ネービーに関しても前回1stを紹介したときに同モデルが大きく分けて5種に分類すると書きましたが今回紹介する2ndタイプを手にして気づいたことなのですが、同じ2ndタイプでもいくつかバージョンが存在することがわかりました。

 

 とりあえずCAWさんが販売してくれている1st~5thそしてロンドン・モデルのうち初期の3機種を手にいれたので画像を見ながら改良箇所などをチェックしていきましょう。

 

 

 

        

 

 パッと見はほとんど見分けがつかない3種なのでもう少しアップにした画像でそれぞれの特徴にせまっていきましょう。

 

 

 

        

 

              まず1stと2ndの全体画像左側面。

 

        

 

   同右側面。やっぱりほとんど一緒に見えますね^^;ではもう少しアップで。

 

 

       

 

 1stと2ndの一番の違いはバレル・ウェッジの向きですね。51ネービーの1stは非常に珍しい機種でそれ以前のドラグーンや49ポケットがすべて板バネが上にあるタイプなのに対してこの機種だけは逆さまに配置され固定用のスクリューも下側につけられています。そしてそれ以外の部分はすべて2ndに継承されているものだと僕は思っていたのですが、今回2ndタイプを手に入れてじっくり観察するといろいろ改良箇所が見えてきました。まず同型だと思っていたトリガーガードの形状が2ndタイプの方がやや前方に広がっていること、トリガーの形状も微妙に変わっていますね。あとはローディング・レバーの関節部のスクリュー向きが変わっています(ここは1stと同じ仕様の画像も存在するのですべてがこの仕様とは限りません)

 

シリンダーの帆船の彫刻も違っているのですが、ここは1stタイプがスペシャル・バージョンだったので気合を入れて作り直したものと推測されます。2nd以降のモデルガンはやや簡易タイプの彫刻でシリアルナンバーも省略されています。

 

 

 

 

 

        

 

 右側面を見ていきましょう。バレル・ウェッジの向きがよりはっきりわかりますね。ローディング・レバーの関節部のスクリューにも注意。そして問題なのはウェッジの左下切り欠きなのですが、僕の持っているコルト・ムックでは1st、2ndともに同じ仕様のものが載っているのですがCAWさんが発売してくれた2ndは3rd以降のものと共通の大きくえぐられたタイプに変更されています。この辺りは最初に書いたようにコルト得意のマイナーチェンジが原因だと推測されます。

 

        

 

       画像のように2ndと3rdはトリガーガードの形状以外はほぼ同じ。

 

 

 

        

 

   バレル上面のアドレスの比較。1stのみニューヨーク・シティ、2ndと3rdは文面は一緒ですが3rdでやや横長になっています(フォントも微妙に大きくなっているかな・・)

 

 

        

 

      細かいシリアルナンバーは1stのみ再現されているので他機種は省略。

 

       

 

1stモデルと2ndモデルが手に入ったので今まで3rdの7.5インチと4インチをセットで入れていた木製ケースをすこし改造して初期型2タイプのセットにしました。

 

 

       

 

 

 以上51ネービーの2ndタイプでした。あとは4thモデルとロンドン・モデルが手に入ったらまた改めてそちらも・・・・(実は以前に紹介した3rdタイプの4インチがロンドン・モデルだった可能性が高いのですが、ブルーイングの途中でバレル上の刻印を削ってしまったので、改めて7.5インチのロンドン・モデルがオークションに出てくるのを待ちたいと思います)。

 

 

 

 

 

 

次回は同じ51ネービーの3rdモデルです。同機のシリアル・ナンバー入り単体シリンダーを手に入れたのでそちらを搭載した最新画像でお送りします。