017. COLT MODEL 1849 6inch (Vol.2)
モデル1849はコルトのパーカッション銃のなかで一番売れた機種なので、そのバリエーションも数多く存在します。これまでに紹介したパターソンやドラグーン同様細かい仕様変更を繰り返し僕の知っているだけでも1st~6rd、3インチのウェルス・ファーゴ、各種プレゼーションモデルまで含めれば数えきれないモデルが存在します。本当ならそれらすべてをコレクションしたいところですが諸事情によりいまのところ前回紹介した4インチ・モデルと今回取り上げた6インチ、そして次回登場のウェルスファーゴの3機種のみとさせていただきます。
今回登場の6インチモデルも4インチ同様CAWさんの作品でBSとTGは真鍮製、各刻印をフルに再現したHWモデルで、購入後に僕が手を入れたのはいつものようにHW部の再研磨とブルーイング、亜鉛部も同じくリブルー、木グリの着色と磨き上げ、フレーム部は疑似ケース・ハードゥンを施してあります。
上が4インチ、下が今回手に入れた6インチです。4インチのTGとBSは亜鉛製、どちらも後期タイプですが4インチが5thモデルで6インチが6rdタイプなのでトリガーガードの形状が微妙に違うのがわかるとおもいます。
4インチと6インチではローディング・レバーのバレルへの留め具の形状がちがいます。
ではここから6インチ・モデルの各部の刻印をじっくり見ていきましょう。
トリガーガード、フレーム、バレル基部、3か所に打たれたシリアルナンバー。
もちろんバックストラップの底部にも同じナンバーが。
シリンダーにはシリアルナンバーの下4桁のみ、これはナンバーが5桁になって以降のモデルは共通の仕様です。シリンダー下のフレームにはCOLTS PATENTの刻印。
トリガーガードのフレームとの接合面に31CALの口径表示。
CAWさんのグリップは本当にきれいなのでちょっと着色してみがきあげればもう実銃と間違えそうな飴色に。
1849シリーズもいくつか所有していますが、グリップの形状がそれぞれ微妙に違っていて、ここはCAWさんがまるでコルト社のように試行錯誤を繰り返している証のようでうれしくなってしまいます。
亜鉛部はすべて再研磨して熱処理をしたあとブルーイングしています。画像ではわかりにくいですが、ケース・ハードゥン風のムラが出ていて気に入っています。フレームHW部の疑似ケース・ハードゥンの様子もこの画像なら伝わるかな?
ハンマーの仕上げはこちらの面の方がわかりやすいでしょうか。
一見51ネービーと見間違えそうな外観ですが、2機種を並べてみれば大きさの違いがよくわかると思います(前回の4インチとの比較よりこちらの画像の方がよりスケール感が伝わるかも知れません)。
しばらく専用ケースのなかった1849の6インチですが、今回コルトムックの載っていた画像を参考に4インチバレルを同梱した木製ケースを造ってみました。
いかがでしょう。実銃用と同じように鍵もかかります。
外観はこんな感じ。今回は外箱からすべて手作りしたのですがボンドだけではうまく接合できなかったので小さな釘を使っています。
以上M1849の6インチ・モデルでした。
次回はM1849のウェルスファーゴです。