015. COLT MODEL1848 BABY DRAGOON (Vol.5)

 

                      

 

 ウォーカー・モデルの成功でハンドガン市場を席捲したコルトはさらに改良を加えたドラグーンモデルを発表し、これも大成功を収めその地位を揺るぎないものにしました。

 

ドラグーンの発表年は1848年、この年にコルト社は同機のサイズダウン・モデルとしてベビー・ドラグーンも発表しています。口径は.31、5連発、バレル長は3・4・5・6インチ、シリンダー・ストップグルーブは楕円、ローディング・レバーなしが初期の仕様のようです。

 

 

 モデルガンはCAW製のHW、いつものように地肌出しとブルーイング、フレームはなんちゃってケース・ハードゥンです^^;シリンダーは後期のシンダーストップ・グルーブが長方形のものになり、6連発になっています。CAWさんの販売時はたぶん5連発のものが標準装備だった気がしますが、シリンダー・ストップ・グルーブは長方形だったように記憶しています・・・もし僕の記憶違いで楕円形のものが存在するのならぜひ手に入れたいとは思いますが。

 

                       

 

 名前はドラグーンから受け継ぎましたが、大きさ以外にも機構的にだいぶ違いがあります。

バレルは円筒形からオクタゴンに変更され、ローディング・レバーも省略されました。

 

                       

 

                       

 

 トリガー・ガードとバックストラップは真鍮製、これは実銃も同じ仕様ですね。トリガーガードの形状はいくつかあるようですが、僕の手に入れたものは後端がスクエアになっていました。CAWさんの木グリは本当に美しいですね・・・一見ワンピースに見えますが実は左右別のものを金属部品で合体させた疑似ワンピースです(それでも十分美しい飴色の輝き・・)

 

 

                       

 

                シリンダーには美しい馬車の絵柄の刻印。

 

 

                       

 

 見慣れたコルトのアドレスではなくADDRESS SAMI.COLT NEW・YORK CITYの刻印。

 

                                

 

 このころのハンドガンは一つ一つハンドメイドで仕上げられ、各パーツには同じ固有のシリアルナンバーが打たれていました。

 

 

                      

 

       ちょっと見難いですがグリップの底部にも同じシリアル・ナンバーが・・・

 

 

                     

 

 右側面のグリップとホルスター。実はこれM1911用との触れ込みでオークションに出てきたものを落札したものなのですが、実際に手にしてみると少し小さめで家にあるGM系のハンドガンはどれも入りませんでした^^;。ですが、このベビードラグーンにはぴったり。ちょっと古びた感じもいい雰囲気です。

 

                          

 

 このベイビー・ドラグーンと次に紹介するM1848ポケットとはほぼ兄弟といってもよい関係なのでセットで木製ケースに入れてあるのですが、それに同梱したフラスコ、モールド、レンチの3点セットです。レンチとモールドはスティール製でサミュエル・コルトのサイン型の刻印いり、フラスコは最初期の独立州とイーグル柄・・・なかなか渋いセットでしょう。

 

          

 

 

 

 

                 

 

 以上ベイビー・ドラグーンM1848でした。専用ケースは1849ポケットの時にあらためて紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

 

             次回はモデル1849の4インチです。