010. COLT WALKER MODEL (Vol.6)

 

 

                       

 

 パターソン・モデルはテキサス・レンジャーたちの使用によりある程度の成果を上げましたが、同隊のウォーカー大尉はその戦果に必ずしも満足していたわけではなくサミュエル・コルトに対して手紙を出しました。実戦での経験を踏まえての助言はデザイナーとしてのコルトに大きな刺激になり何度かの手紙のやりとりの末にコルト社は2丁のウォーカーモデルを完成させ大尉に贈りました。

 

 このウォーカー・モデルの内部機構はその後の51ネービー、60アーミーそしてかの有名なシングル・アクション・アーミーまでほとんど変わることなく、ある意味この時点で完成されていたものと言ってもよいでしょう。

 

 

 モデルガンはHWSさんのHW製でフレームはケースハードン風、バレルとシリンダーは塗装によるブラック仕上げでした。フレームについてはそのままでも十分美しかったので残しましたが、他の部分はせっかくHW材なので塗装をいったん全部剥がして地肌出しをしてブルーイングしてみました。シリンダーには絵柄が刻印されていたので、塗装はがしで消えてしまわないか不安だったのですが、なんとか残すことに成功しました。

 

                    

 

                    

 

 あとから出てくる51ネービーや60アーミーに比べると二回りぐらい大きなモデルなので専用ケースも特大になりました。左はシングル・アクション・アーミーの2丁セットで使った画材ケース・・・このサイズのものをいくつか他の機種でも使っています。右がウォーカー・モデル用に木工加工業者さんに特注した箱、おなじサイズを2つ作ってもらい蝶番と専用の鍵を自分でつけてニスで仕上げました。

 

 

         

 

                       かなり渋めの錠前。

 

         

 

   51ネービーなどには各パーツの仕切りを厚さ8mmぐらいの板で分けていくタイプが多いのですが、これは銃本体以外のパーツをくり抜きタイプにしてみました。一番最初に造ったときはウォーカー専用ではない小さめのフラスコだったのをのちに専用の大型に変更したので、各部のバランスが多少ぎこちなくなってしまっています。

 

        

 

 ちなみに上の画像が参考にしたコルト本の写真です。ここに載ってるちょっと変わった形のモールドもいつか再現してみたいと思います。

 

 

                   

 

 モールドやニップルケースのくり抜きの正確さに比べてフラスコ部の無理やり感がわかっていただけるでしょうか^^;

 

 

         

 

 バレル下部のローディング・レバーとプランジャーは亜鉛製なので、地肌出しの後、焼き付けブルー風にしてみました(ドライヤーで熱しておいてからのブルーイングです)。

 

 

 

                    

 

 

                   

 

 

                以上ウォーカー・モデルでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      次回は同じウォーカーのトランジション・モデルを造ったのでそちらを