008.COLT TEXASPATERSON 7.5inch(Vol.2)
パターソンといえばこのホルスター・モデルの7.5インチが一番印象の強いモデルでテキサスレンジャーに提供されたものとしてテキサス・パターソンの呼び名のもととなったモデルです。
左が前回登場のテキサス・パターソン5インチ、右が新しく購入した7.5インチです。ともにHWSさんのモデルガンです。
今回購入した7.5インチはオークションで落としたものなのですが、これはエイジドフィニッシュというバージョンで通常版とはいくつか違う個所があります。まず上の画像のようにシリンダーに刻印が入っていること、僕はいままで多くのパターソンをオークションで見てきていますが刻印入りは初めてみました。それから全体の仕上げも違っています。ブルーイングではなさそうなのですが古いスティールの風合いが出ている仕上がりはとても気に入っています。5インチはHW部分は磨き上げてブルーイングをしたのですが、今回は樹脂部分はそのまま亜鉛部のみ再ブルーしました。
上から見た比較。僕のやったブルーイングよりリアルな色合い^^。
フロント・サイトは非常にかわいい半月形の真鍮製。
グリップはやや抑えめの茶色だったので少し濃い目にして磨き上げました。
5インチの時赤が強くなりすぎたので少し落ち着いた色合いにしてみました。
亜鉛部分はすべてリブルー。
内部機構を描いた画像とたぶんコルトの歴史書のパンフでしょうか。
以前のブログでパターソンの7.5インチを紹介した際、いつかは下の画像のようなフルセットを造りたいと書きました。今回相変わらずいい加減な再現度ではありますがどうにか全付属品を造りましたので紹介させていただきます。
目標はこれ↑
到達点がここ↑
一応51ネービー時代の仕切り板式のケースではなく、浅いくりぬきと真鍮製らしき針金による固定方式を再現してみました。
モールドと黒色火薬入れは4インチのセットを造ったときの物をそのまま流用^^;。
バレル内清掃用のバー。取っ手部分は大きめの引き出し用のノブ。バーの右端のらせん状の針金はたぶんウエスなどを固定する器具かと??一応ここはスプリングを巻き付けてそれっぽく・・・
前作のモールドが無可動だったので今回はできるだけ実物に近い機能を再現したローディング用の器具。右端の球体は手芸用の大型のビーズ(2cm径)の穴を拡大して8mm径のアクリル棒に接合、ボールの真ん中のリングはプラ板を細く切って接着、右端は丸形ヒートン、左側の可動部分はプラ板からの整形。
使用方法はバレルを外した状態のシリンダー軸のウェッジ用の穴に先端を挿入させテコの原理で弾丸を押し込みます(モデルガンは安全のため鉄製の板が入れられているのでこれ以上入りませんが・・)。
僕は今回このセットを造るまで、この器具が何に使うのか知りませんでした。いろいろ画像を漁ってやっとニップルに雷管を簡単にはめ込むための道具だとわかったので、こちらもできるだけ可動させようと頑張ってみました(笑)。一番下の窓から出ているキャップをシリンダーのニップル部に押し当てて一つずつはめていくのですが、僕が造った現物は先の部分がやや太いのでうまく機能してくれませんでした。実物はケース上面に美しいレリーフが入っているのですが僕にはそれを再現する力はないので大型のコインを張り付けて再現(デザート・ストームの記念コインってどれだけ時代感覚がずれてるのか・・・汗)。
内部機構がはっきりわかる画像がなかなかないので、ほぼ憶測でつくっていますが、一応ゼンマイ仕掛けでキャプを押し出す機能は可動します(ただしのこり4つのところで止まってしまうのでそこでまたキャップを補充する必要がありますが^^;。)
ケースの本体はマルイさんとカプコンさんがコラボしたバイオハザードのセットのものを改造しました。深みのあるこげ茶の色合いがきれいですね。真ん中にシールが貼ってあったのでシール剥がしできれいに。
以上パターソンのフルセットでした。銃器本体だけではなくその周辺の器具なども大好きなので今後もできるだけいろいろチャレンジしていこうと思います。
次回はテキサス・パターソンの9インチです。