007. COLT PATERSON No.5 TEXAS OR HOLSTER 5inch (Vol.2)
パターソン・シリーズの中でも一番大きなシリンダーを持つモデルがこのテキサス・オア・ホルスター・モデルで .36口径で前回登場のベルトモデルをさらに大きくした外観をもちます。
テキサス・パターソンの名称で日本でもパターソンといえばこの大きさのものを想像する方は多いと思います。名称のテキサス・オア・ホルスター・モデルとはこのタイプのものがテキサスレンジャーに提供されたことと、大型なのでポケットやベルトに直接挟み込むことができず、かならずホルスターが必要だったためと思われます。
こちらのモデルも前回までのものと同様にバレル長以外にもシリンダーの後端が丸まっているタイプやローディングレバーを付けたものなどいろいろなバリエーションが存在します。
モデルガンはHWSさんのものでピックアップしているモデルは最初期のタイプでシリンダー後端はまっすぐな切り落としで、ローディング・レバーもついていないものです。
僕がオークションで手に入れたときの現物画像です。この写真のように通常ではトリガーはフレーム内に収納されていて、ハンマーを起こすと飛び出す仕掛けになっています。
最近のモデルガンは販売用のパッケージもおしゃれですよね。
というわけで現物はHW材のマット仕上げでしたので、いつものようにすべてブルーイングをほどこして、亜鉛部のリブルーもやりました。
木製のグリップが標準装備なのは本当にありがたいです。たぶん実銃と同じアメリカン・ウォールナットではないかと思われますが、実銃の年季をへて飴色に光る艶までは望めないので赤みを入れて磨き上げてみました。
美しい^^。
各部のブルーイングの色合いの違いがわかるでしょうか?フレーム、シリンダー、バレルはHW、ハンマー、トリガーグリップフレームは亜鉛、シリンダーのすぐ下の細長い四角の部品も亜鉛製です。あと今回ブルーイングのために完全分解して気が付いたのですが、パターソンはフレーム内の可動部品を止めるスクリューが、すべて右側に配置されて、しかも貫通ではないのですね。このパターソンののちに発表されるウォーカーモデル以降はすべて左サイドからの貫通タイプになりそのままSAAまで基本設計は変えられていません(それ自体すごいと思いますし、かえってこのパターソンの機構が貴重な気がします)。
バレル上面の刻印。見慣れたコルト・アドレスではなくってパターソンならでは雰囲気がとても素敵ですね。オクタゴン・バレルといえば51ネービーが真っ先に思い浮かびますが、一番最初のこのパターソンから採用されていたものだったのですね。
ネットを漁って見つけたパターソンのメカ説明画像。
古いパーカッション銃はみんなきれいな木製の専用ケースに収められ、パウダー・フラスコやレンチ、モールドなどきれいにセットされているのをよく見ます。とくにこのパターソンのそれは独特の形状のフラスコとモールドが印象的で、モデルガンを手に入れたら絶対再現してみたいとおもっていました。というわけで上の画像は僕がでっち上げた専用ケースと備品です。
この画像は最終塗装をする前のモールドです。
ちなみにハンドル部のもとはこのヤスリの取っ手です。
黒色火薬を入れるフラスコ。51ネービーとかの平べったいラケットみたいな形状のものと違い筒型です。
こいつの元写真がこれ。スタイリング・ジェルの空き缶にモデルガンのカートリッジの半身を付けてそれっぽくしてみました。
以上テキサス・パターソンの5インチモデルでした。
次回は同じテキサス・パターソンの7.5インチです。