110. COLT AUTOMATIC CALIBER 25 (Vol.6)

 

 

                   

 

 M1908ベスト・ポケットの生産終了後、それに代わるものとしてコルト社は1958年よりスペインのアストラ社にアストラ・カブ(M2000)をコルトブランドに仕様変更させたものを生産させ輸入し、引き続きベスト・ポケットの流通ラインで販売しました。輸入総数は64000丁とありますからかなりのヒット商品であることは間違いありませんね。1974年に米国の輸入銃器の規制によりスペインからの輸入が不可能になり国内生産に切り替え、純粋なコルト社製として1974年まで生産されました。スペイン生産時期の本機は刻印もJUNIOR COLT と打たれその後コルト・オートマチック・キャリバー25時代になってもジュニアコルトの呼称で親しまれていました。

 

 モデルガンはマルシン製のHWで刻印は後期のコルト社製を忠実に再現してくれています。

前回のベスト・ポケットのようにメッキ仕上げではないので小気味よくブルーイングすることができました。

 

 

        

 

 コルト社製の刻印を正確に再現した左側面。スペイン製はここにJUNIOR COLT CAL.25とありトリガーの上にはスペインのプルーフマークが打たれています。いつかどこかのメーカーさんがスペイン製ジュニア・コルトも販売してくれたらうれしいです。

 

                   

 

 

                  

 

 スライドの刻印もはっきり深く入れられているのでブルーイングがとてもやりやすかったです。トリガーの上にはシリアル・ナンバー、左側にはMFG.MARUSHINの刻印、コルト製はこの部分には刻印はなく、スペイン製はここにMADE IN SPAIN FOR COLT と入っています。

 

 

                 

 

 もともとは樹脂製のダミーのチェッカリング木グリもどきが付いていたのですが、コルトの純正を手に入れたので付け替えました。マグ・キャッチの位置が微妙に違っていたので穴を少しだけ削って調整しました。

 

 

                    

 

 グリップはサイズ的にはぴったりなのですが、左右のブレ止めの突起の位置が違うので本体の突起を削った関係でスクリューを中心に円運動をするようになってしまいました。いつかグリップ幅より少しだけ長いピンを打ち込んで動かないようにしたいと思います。

 

 

                 

 

 バレルは実銃同様ブッシングレスの変形タイプ。スライドを後退させて90°回転させるとフレームの溝とのロックが外れてスライドごと前に外せます。

 

 

                   

 

   通常分解、下の画像を見ると実銃と全く同じパーツ構成なのがよくわかります。

 

               

 

 

               

 

 比較的新しいジュニア・コルトのネットINDEX。刻印の違いやグリップの違い、マグキャッチの真ん中にセレーションが入っているのもわかります。

 

               

 

           一応オフィサーズACPとセットに収めた木製ケース。

 

                     

 

 前回発表時には持っていなかったサファリランド製の25オート専用ホルスター。ぴったりサイズの長方形の革が後ろについているので、このままポケットにしまえる感じでしょうか。

 

 

                    

 

 

             以上オートマチック・キャリバー.25 でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

      次回からはいよいよGMシリーズの順番なのですが、また脱線してトルーパー357の初期バージョンをつくりましたのでそちらを先に・・・。