155. COLT DOUBLE EAGLE .45
1990年コルト社初のダブル・アクション・オート“ダブル・イーグル”(口径45ACPと10mmの2種)が新製品として登場しました。コルト・ガバメントをベースとしたスタイルでデコッキング・レバーもはじめてコルト・オートに搭載されました。
ダブル・イーグルのトイガンは東京マルイさんがだしたエアコッキング・タイプのみでモデルガンは残念ながらどこからも発表されませんでした。
マルイさんのダブル・イーグル実銃に忠実なシルエットでかなり安価だったのでそれなり魅力的な商品ではあったのですがエジェクション・ホールがスライド一体型のフェイクだったりハンマーもフレームとの一体成型の無可動だったりとギミック好きなモデルガン・ファンからは不評な商品でした。
というわけでその忠実な外観をのこしつつできる限り可動部分を取り入れて疑似モデルガン化をしてみることにしました。
で完成したのが上の画像の左上のもので右下が改造前の現物です(なぜ二つならべての画像が可能だったかというと右下の商品で次回登場のダブル・イーグル・オフィサーズACPを造ったからです)。改造前のエジェクション・ポートがスライドとほぼ面一なのとスライドもフレームも左右2分割タイプのためリアサイトの側面とスライド先端下部にちいさなプラスねじが見えますね。
スライドを上から見たところ。分割線がハンマーの真ん中までつながっているのがよくわかると思います。エジェクションポートほんの気持ち下げられて金属製のプレートが貼られていました(このプレートの出来は良かったのでGM5のバレルに貼り付けて再利用しました)
画像上のスライドは最終仕上げ前のもので左右一体化はしてありますがマット・グレーの塗装はまだしていません。
マルイさんがピックアップしたダブル・イーグルは2ndタイプなのでスライド右面の刻印はエジェクション・ポートより前方にあります(1stタイプはエジェクション・ポートの真下)フレームの刻印の字体も正確に再現されています。刻印の横にスライドストップの先端が見えていますがここはGM5の物を流用した関係ですこし大きくなってしまいました。
スライド左面の刻印。メッキではなく塗装によるシルバーなのでやや刻印が浅く見えますが再現性は良好だと思います。
フロント・サイトはマット・ブラックの塗装。スライド左右を接着後にバレル・ブッシングのはめ込み溝をつくったのでブッシングがやや浮いてしまいました(次作のオフィサーズでは左右分割状態のときに加工しました)。
リア・サイトも上面をマット・グレーに塗装後に黒染め。
スライドの後退量がやや短かったのでスライド・ストップがはまる切り欠きの位置を1cm弱後ろに。この画像だとフレームのASGKの刻印を埋めた後が目立ちますね^^;
バック・ビュー。ファイアリング・ピン・ガイドは一体型のダミー、ピンは内部にスプリングを入れて可動式に。この角度からだとエジェクション・ポートの段差がよくわかりますね。
僕の力不足でハンマーとトリガーの連動はできませんでした。なのでコッキングはあくまで手動で。
後ろの画像のダブルイーグルは1stタイプ。ほぼ同型に見えますがトリガーガードのグリップ側の付け根の形状が違います(ちなみに次作のオフィサーズは1stを再現)。左下のオーナーズ・マニュアルはいつものように表紙だけのフェイク。
前方から見たダブルイーグル(右)と同オフィサーズACP。オフィサーズ実銃の前からの画像が見つからなかったのでスライドスプリング・ガイドの形状は自信がありません。
ダブルイーグル・セットとして木製の専用ケースを造りました。ベースは英国製のカトラリーケース、鍵部分はオルゴールから削り取ったものを移植してあります。
表面の木目が粗めで美しいです。
以上ダブル・イーグルの2ndタイプでした。
次回は同じダブルイーグルのオフィサーズACPです。