006-1 COLT MODEL 1851 1st

 

 

               

 

1851年登場でシリンダーに海戦図が刻印されている関係で51ネービーの愛称で親しまれているこのモデルは大きく分けて5つのバリエーションが存在します。1st、2nd、3rd、4thそしてロンドン・モデル。

 

中でも今回紹介の1stモデルは生産数も少なく実銃の世界でも希少価値の高いモデルになっているようです。

 

 

前回51ネービーとして紹介したモデルは3rdタイプで小ぶりのトリガー・ガードが特徴的で一番生産数の多い傑作機となっています。3rdモデルの販売をしてくれたのはCAWさんで、3rdモデルの販売で大成功をおさめた同社は同モデルのバリエーションを数多く発表していきました。もちろんオリジナルどおり1st~ロンドン・モデルまでの5機種は当然のことウッドストック・モデルやカービン・モデル、ショート・バージョンなど数々の傑作を発表しています。

 

 

実銃同様オリジナル・モデルのなかでも一番生産数が少なかったモデルがこの1stタイプで

限定生産96丁のカスタム扱いの貴重モデルになっているようです。

 

 

       

          前回登場の3rdモデル(右)と1stモデル(左)

 

 

        

 

 一番目の付くトリガー・ガードの形状の違い以外、ちょっと見にはそっくりな2丁なので細かく画像で比較して見ていきましょう(トリガー・ガードの形状は1st、2nd共通です)。

 

 

        

 

 1stタイプと2ndタイプは非常によく似た外観なので、そのあたりは2ndモデルを手に入れたときに詳しくお話したいと思いますが、まず1stタイプだけの特徴としてバレル・ウェッジの挿入方法をあげてみます。上が3rdモデルで下が1stなのですが、ウェッジを固定するための板バネが1stのみ下側に配置され、したがってウェッジ自体を止めるスクリューも下側につけられています。1stとそれ以降の各モデル見分けるポイントはここを押さえておけばOKです^^。

 

あと気が付くのはローディング・レバーの関節部分のスクリューの挿入方法が1stと2nd共通で右側からになっています。ここは3rd以降はバレルのスクリュー同様左側から変更されています。

 

細かく見ていくとウェッジの向きの関係でバレルのサイドの面積も違っていますね。

 

 

 

       

 

 反対面、上が3rdで下が1stです。ローディング・レバー関節部のスクリューの確認とウェッジの向きを確認してください。そしてこちら面で一番見ていただきたいのはバレル部後端下の切り欠きの形です。1stがごく控えめなのに対して3rdになるとかなり大きくえぐられているのがわかると思います(2ndタイプのこの部分がどうなっているかは現物が手元にないので購入後にもう一度話すことにします)。

 

 

        

 

 グリップの形状も実は微妙に違っていて下1stモデルの裾の広がりがおだやかなのに対して3rdタイプでは後端が跳ね上がっているのがわかります。面白いことにここは4thモデルではおだやかなタイプにもどっています。

 

 

      

 

 上が3rd、下が1stです。アドレスは1stがNEWYORK CITYなのに対して3rdモデルはHARTFORD CTになっています。ここも2ndの仕様は不明なので購入時に・・・。

 

 

さてここからはCAWさんが3rdではできなかった各種刻印についてみていきましょう。さすがにカスタム品を謳っているだけにかなりこだわったものになっています。

 

 

 

       

 

 最近のオールドモデルでは当たり前のようになっているトリガーガード、フレーム、バレルの3段刻印。1stらしい3桁。

 

       

 

             もちろんバックストラップの底部にも。

 

 

 

 

       

 

  そして3rdタイプでは空欄になっていたシリンダーのシリアルもしっかり。

 

 

            

そして一番芸の細かいところがここでローディング・レバーを起こすとその裏にシリアルが。

そしてそのローディング・レバーは3rdモデルが亜鉛製なのに対してこの1stモデルはスティール製、今回も購入後すべてブルーイングしましたがさすがスティールはブルーの乗りもうつくしいです。

 

 

 

 

       

 

 本体が美しいのでケースも僕の持っているなかでは一番きれいなこれを選びました。

 

 

 

        

 

 

 以上51ネービーのファースト・モデルでしたが、こちらもナンバーは51ネービー共通にしてありますが、5巡以降は1機種1ナンバーに修正して大幅に改変していくつもりです。

 

 

 

 

 

 次回はまたまたオート編にもどってGMのシリーズ’70のシルバー・モデルです。