047. COLT DIAMONDBACK 4inch (Vol.4)

 

 

                     

 

  一見パイソン?と見間違えるようなベンチレーテッド・リブ付き可動リアサイト付きのこのモデルは1966年に登場したコルト・ダイヤモンド・バックです。サイズはパイソンより一回り小さいミディアム。使用カートリッジは.38スペシャルか.22LR、フレームはディテクティブやポリス・ポジティブと同じDフレーム、重量もパイソンに比べればかなり軽量になります。

 

 低所得層のパイソンと揶揄されることの多いダイヤモンドバックですが、扱いやすさやもちろんその安さからも一定の需要のあったモデルといえそうです。

 

 名前のダイヤモンド・バックとは背中に菱形の文様を背負ったガラガラ蛇の一種で、そこはきちんとパイソンの流れを受け継いでいます。

 

 

 日本ではモデルガン黎明期に金属モデルが発表されている以外は、今日の樹脂製フルサイズ全盛時には一度も登場をしていません。ディテクティブを造ったタナカさんあたりが出してくれると嬉しいのですが・・・(ディテクティブ自体作動に問題があり製造中止になっているので無理でしょうね)。

 

 で画像の現物ですが、これはそのタナカ製DTをベースに個人カスタムで制作されたものを僕がオークションで手に入れたもので、購入後何か所か僕なりに手を加えさせていただきました。

 

 

       

 

ハンマーはDTの後ろ半分にプラスチックの肉付けをして整形したものだったのですが、形が気に入らなかったのですべて削ってもう一度作り直しました。サイドの地肌出しが後ろのプラの部分まできていますが、そこはシルバーの塗装でごまかしています。

 

         

 

     上から見るとこんな感じ。指かけ部のセレーションがちょっと乱れてますね^^;。

 

 

         

 

 リアサイトはもう少し後部につけられてフレームから飛び出した感じだったので5mmほど前方に移動させました。

 

 

        

 

 ディテクティブのフレームにパイソンバレルを移植してあるのでシュラウド部分のエジェクターロッド用の穴が長すぎてロッドの頭部分があまってしまうのを解消するためロッド自体を延長してありますね(ここは前のオーナーさんがやってくれています)。僕と同じように個人カスタムなのでバレルの刻印はなしです・・・よく見るとうっすらとPYTHONの文字が・・・^^。

 

 

       

 

 購入の決め手はこの純正グリップ、購入時は経年劣化でかなり剥げ剥げだったのですべて一旦削り落として水性ニスで仕上げなおしました。裏にはびっしりと鉛の重りが入れられて重量アップに貢献しています。

 

 

             

 

 各所に真鍮のインサートを入れた手彫り細工の高級感のある木製ケースを手に入れたので、それを専用ケースにしてあります。サイズ感が微妙なので今のところはそのままの状態で納めてあります。

 

 

          

 

 

 

          

 

 外観に関しては気になる箇所がいくつかありましたが、ことアクションに関しては非常に調子よく問題の多いタナカのDTをもとにしているとは思えないくらいシングルもダブルも小気味よく作動してくれます。そうとう苦労して調整したのではないでしょうか・・・。

 

 

                  以上ダイヤモンド・バックでした。

 

 

 

 

 

 

              次回はキングコブラの2.5インチです。