017. COLT DERINGER NUMBER.3 (Vol.4)

 

                  

 

デリンジャーと呼ばれた護身用小型ピストルが生まれたのは1825年のことで、フィラデルフィアのガンスミス、ヘンリー・デリンジャーがデザインしたのでその名前があるそうです。

 

 のちの1850年代になり各銃器メーカーが同じような小型ピストルを相次いで発表し、デリンジャーはその分野の銃の総称的代名詞になり、それなりに人気があったようです。

 

 1860年代末、ニューヨークのブルックリンにあったナショナル・アームズ社は41リムファイアーをナショナル・デリンジャーの商品名でNo.1とNo.2の二種類を発表しこのクラスではトップクラスとの評判を得ていました。1870年代はじめに、コルト社はナショナル・アームズ社をそっくり買収しナショナル・デリンジャーはその名前の前にコルトの名を冠し生産され続け、のちに今回紹介するNo.3からはナショナルの名はなくなり、単にコルト・サードモデル・デリンジャーとよばれたそうです。

 

 

 モデルガンはHWS社の製品で、比較的新しいものなので素材はHWサイズもメカも実銃通りの小さいながらかなりの逸品だと僕は思っています。

 

 いつものようにHW部はすべて地肌出しをしてスーパーブルーでブルーイング。亜鉛部はドライヤーで加熱した後にブルーイングを施してあります。このモデルを最初に紹介した時に専用ケースについては詳しく解説しましたので今回は新しい画像をつかって・・・

 

                  

 

 NO.3デリンジャーはキャリバー.41のショート・カートリッジを使う単発銃ですが、その排莢方法がちょっと面白いので画像で説明します。フレームの先端下部にバレル固定用のスクリューがあるのがわかるでしょうか。実はここが完全固定ではなくバレルの回転軸になってハンマーをハーフコックすることによりロックが解除され、バレル前部を左に少し勢いをつけて回転させることにより、バレルに残った薬莢を外部に飛ばすことができます。

 

                  

 

     上から見るとこんな感じ。けっこう小気味よくカートは飛び出してくれますよ。

 

 

                  

 

 前回紹介時には持っていなかった鹿角製のグリップ。フェイクではなく本物なのでさすがに味がありますね。

 

                   

 

                  若干ピンボケですいません。

 

 

                  

 

 上がHWSさん、下は無可動真鍮製の文鎮モデル。表面がざらざらの未仕上げ品をヤスリとペーパーでごしごし3日ぐらいかけてここまで仕上げました。ハンマーの形状がまだ気になりますが気力と体力がつきたので・・・(笑)

 

                  

 

 某夢の国のお土産のミッキー〇ウスのビスケット缶を改造したオリジナル・ケース。制作に関してもし興味がある方は2020年1月25日のブログを探してみてください^^;

 

                  

 

    外観はシルバーの塗装に厚紙を型ぬきしてコルトのロゴをスプレーしました。

 

        

 

 ポケット・モデルなどを載せるときよりアップでと思うあまりフレームいっぱいに銃をレイアウトしてしまうので、実際の小ささが伝わりにくくなってしまいます。横にタバコなどの置けばよいのでしょうがせっかくのハンドガン・ブログなので一番有名どころのS.A.Aに登場してもらって大きさの比較など・・・かなりちっこいよね。ただこの大きさでもカートリッジは.41なのでS.A.Aの.45と比べても太さはそれほどの差はありません。短いので火薬量は1/3程度かなとも思いますが、それでもこの大きさでこの大きさの弾丸を撃つとかなりの衝撃があったのでは想像できます。

 

 

                 

 

 

                 以上デリンジャーNO.3でした。

 

 

 

 

 

 

         次回はまたオートに戻っていよいよⅯ1911のA1の登場です。