085. COLT MkIV S'80 MUSTANG .380 ACP

 

                    

 

 1986年コルト社はオール・ステンレス製のナショナル・マッチ・ゴールド・カップ、ブルー・スティールとステンレスの組み合わせのコンバット・エリート、オフィサーズACPにはオール・ステンレス・モデルを、前回登場のガバメント・モデル.380にも更にコンパクト化したこのムスタング.380ACPモデルを登場させました。

 

 

 画像のモデルは完全な自作で、ベースはタナカ製のフルサイズ・マガジン搭載の新作GM.380ACPです。前回のブログで少し触れたタナカさんの新作GM.380ですが、本来は割りばしマガジンモデルに替えてそのまま残したい機種ではあったのですが、割りばしマガジンモデルは内部構造が実銃とは全く違っていたので、カスタム化が難しそうということで、こちらをベースに造ることにしました。

 

 

        

 

               こちらが購入時の新作GM.380ACP

 

 

        

 

 完全分解するとこうなります。パーツの構成はほぼ実銃どうり。一番左にある木グリはムスタングの実銃用のもの(おそらくコルトの純正ではなさそうですが・・・かなりきれいです)。

 

 

        

 

 まずグリップ・フレームの短縮、一番最初に行ったのは下のグリップ・スクリュー受けを左右でカット、実物のグリップに合わせて上に移動させて接着、グリップを仮止めしてフレームの下端を確定させます。

 

         

 

 同様にスライドもカット、画像を見てわかるように本体はメッキタイプなので、型直しの段階で何か所も剥がれてしまい、最終的にフレームもスライドもメッキを全部剥がすことになってしまいました。

 

         

 

  塗装前のフレーム底部。左端の内部にメイン・スプリング・ストラットの受け用の亜鉛パーツが入るのですが、木工用の鋸でカットしたので時間がかかってしまいました(笑)。

 

          

 

                     マガジンとフレームの底部。

 

          

 

        マズル・フェイス、ここまでアップにすると仕上げの粗さがばれますね(汗)。

 

 

          

 

 GM.380と違いブッシング・レスなので、バレルの円筒部分は先に行くほど太くなるタイプですので、リボルバーのバレルを短くカットして前後逆につけてみました。リコイル・スプリング・ガイドもGM.380とは異なり、スライド前面までの貫通タイプなのでプラの丸棒を継ぎ足しました。

・・・マガジンはまったくのダミー、無垢のプラ材に丸穴を開けただけで一番上は丸ヤスリで削って380のダミーカートを入れ込んでみました。上にも書いたようにメッキが数か所剥がれてしまったので思い切って全部はがして塗装による仕上げにしました。そのままでも遠目にはそれっぽいGM.380の刻印だったのですが、見事に全部消えてしまいました。

 

          

 

 最初は全面にクリアー・ブラックを塗装した後、この画像のようにマスキングしてサイド以外をマットブラックに塗装したのですが、手を抜いてセレーションの部分も全部隠してしまったのでセレーションの中までクリアーが残ってしまいました。2度目のマスキングではセレーションの凸部分のみに1mm幅のマスキング・テープを貼って、下の部分もマットに仕上げることに成功しました。

 

 

         

 

             GM.380(右)とムスタング.380。かなりちっこい。

 

 サイド以外のマットブラック塗装に合わせて、スライド・ストップ、サム・セイフティ、マグキャッチ、トリガーの各部品も同じようにマットブラックにしてあります。

 

 

           

 

            ドン・ヒュームのベルト・ホルスター・・・めちゃきれい!!!

 

           

 

           No.60と彫られています。一応ムスタング専用らしいです。

 

 

         

         

 

 スターム・ルガー社の布製ケース、本来別機種用ですが、サイズがぴったりなので入れてみました。

 

 

              

 

      ブルー・モデルの販促物は見つからなかったのでステンレス・タイプで・・・。

 

 

           

 

 以上久々に気合を入れて造った機種だったので長くなってしまいましたがムスタング.380ACPでした。

 

 

 

 

 

 

 

              次回はウィルソン・コンバット.45カスタムです。