049. COLT MkⅣ SERIES'70

 

                 

  はい、お待たせいたしました。戦後GMの最高峰MkⅣ シリーズ’70の登場です。はじめはもう少しじらしてから完成度の高いモデルとしてアップしようかと考えていましたが、連日のアップでいよいよ弾が少なくなってきましたので、我慢しきれずの紹介となりました。

 

 実銃は名前のとおり1970に発表されたモデルで外観以外の一番大きな変更はバレル・ブッシングのへんこうにありました。それまでのソリッドタイプからスプリングタイプへの変更です。これによりスライド後退時のバレルのブレが減少され正確な射撃が可能になったようです。しかしタイトになりすぎたブッシングのためフィールド・ストリッピング時に必ず専用のブッシング・レンチが必要となり販売時にもL字レンチとともに付属されるかたちになったそうです。

 

 もともと精密射撃用に開発されたゴールド・カップ・ナショナルマッチなどはソリッドタイプのままでしたがその分1丁1丁ハンド・フィッティングされていたようです。その後の各社のマッチ用カスタムもほとんどがソリッドタイプなので精度さえ保てばそちらの方が扱いやすかったのかもしれませんね。

 

 

 でモデルガンのお話なのですが、こちらはいつものMGCではなくタニオコバ製になります。

エラン製超高級GMが登場したあとでの発売だったと記憶しているので、再現度にはかなり気を使ったのだろうと想像できます。僕の知る限り量産タイプのGMの中ではおそらくトップクラスのリアルさだと思います。

 

 このモデルもHW材による販売だったのですがMGCなどのもののようにマットブラックの外観ではなくかなりグレーに近いブラックに仕上がっていました。その出荷時の外観はかなり好みがわかれる印象で、正直サイドの磨き上げ&ブルーイングをやるまでは僕自身もあまり好きではありませんでした。しかしブルーイング後の感想は逆転で実銃の画像と見比べても遜色のないリアルさに思わずうっとりするぐらいです。

 

 とここまでベタ褒めしてまいりましたが、気になる箇所が全くないわけではありません。それではいつものように重箱の隅をつつくようなチェックと修正箇所を画像を見ながら確認しましょう。

 

       

 一番気になったのはハンマーの形状です。左がタニオコバさんのオリジナル。右がMGCの’70についているタイプ。ファイアリング・ピンにあたる部分のカーブもタニオコバさんのは大きすぎるし親指をかける部分は逆に細すぎる気がします。MGCさんの方はほぼ合格点だと思いますが欲を言えば後ろ部分が今一つ膨らんでいてくれたら120点だと思います。過去にスティール製のカスタム・パーツで完ぺきな作品を見たことがありますし、実は以前に所有もしていたのですが残念ながら今は手元にありません(ヤフオクで1度だけ出てきたのを見ましたがタイミングが合わず購入できませんでした。

 でこの写真の右のやつをタニオコバさんのGMに組み込めないかとチャレンジしたら何と何の問題もなく作動するではありませんか・・・というわけで我が家の’70はMGCさんのハンマーが装着されております。

        

 装着後。 サムセイフティの形状はほぼ完ぺきだと思います(グリップに一番近い部分の抉れがもう少しほしいかな・・^^;。)

 

           

           

 バレル・ブッシングは実はソリッドタイプが装備されています。実銃と異なりごく少量の火薬でショートリコイルさせなければならないモデルガンですので、あまりタイトなブッシングは無理ですし見た目から言えばソリッドタイプの方が断然かっこいいので僕的にはもちろんOKです。

 そのバレル・ブッシングの形状もすごくいいですね。一番の魅力はその下のリコイルスプリングガイド、ここのチェッカリングがここまできれいなGMは初めて見ました。亜鉛材でこれを再現するのは結構難しいのではないでしょうか。

 

        

 スライド・ストップやトリガーの形状は100点。しかし惜しいのはスライドのスライドストップがかかる部分の切り欠きです。こんなに大きなタイプが実銃にもあるのでしょうか?僕はみたことがないので一応マイナス5点^^;。

 

        

 マガジンキャッチの形状も最高!!!もちろんすべてのパーツ磨き上げて再ブルーしてあります(マグキャッチのスクリューや各ピン類も)

 

          

 ファイアリング・ブロックの形状は申し分ないのですが、残念なのはエキストラクターがダミーだということ。いろいろな制約の中でいかにリアルにいかに快調に作動させ、いかに価格を抑え込むか・・・きっと相当悩まれたのでしょう。内部のシアやディスコネクターの形状は大胆な変更がされていました。

 

        

 グリップは’80タイプのHERRETT' STOCKS社製。余裕ができたらタニオコバさんの’80を購入してこれをつけて、こちらにはCOLTの純正の’70タイプを付けたいところです。

 

        

 虫眼鏡で拡大するとわかってしまうのですが、これくらいの画像だと刻印のかすれは気づかれないでしょう(笑)もちろんスライドを購入してサイドのブルーイングに再挑戦した時にはもっとドーンと刻印部分のアップを掲載することをお約束しましょう。

 

        

                  お気に入りTOP・2^^。

 

 

 

               明日はジュニア・コルトにしようかな・・・