インドは多宗教国家!

 

 

基本的に宗教対立と言えば、キリスト教とイスラム教という構図が一般的ですが、

 

約9割がヒンドゥー教徒で占められるインドは、

 

ヒンドゥー教とイスラム教という特別な構図になっています。

 

お互いのことをあまり良く思っていないケースも少なくなく、

 

こういったことが起こり、たびたび問題となります。

 

 

(写真は、道路でくつろぐ神様。)

 

 

2017年6月に、16歳のイスラム教徒の少年(Junaid Khan)が、

 

ラマダン明けでデリーで買い物した後、地元に帰る列車の中で、

 

一緒に乗っていた他の乗客10数名に、リンチされ、殺されました。

 

一緒に乗っていた彼の兄弟も負傷しています。

 

http://indianexpress.com/article/india/junaid-khan-lynching-faridabad-ballabhgarh-4741921/

 

その時にリンチ集団が、彼らに向かって放っていた言葉が、

 

「Beef Eater」

 

文字通り、「牛肉を食べる人」なのですが(自分もそうですが)

 

これはインドの中では、イスラム教徒に対する悪口にあたります。

 

なぜなら、ヒンドゥー教の中では、牛は神様にあたり、

 

食べたりするなんて考えたこともありません。

 

 

(写真は、人々から拝められる神様。顔を間抜けに見えかねません。)

 

 

また、皮肉なことに、同じ日に、Jharkhand州(ジャハルカンド)で、

 

45歳のイスラム教徒が、100人以上の人たちに、牛肉を運んだという疑いで、

 

リンチされ、殺されています。

 

http://www.hindustantimes.com/india-news/jharkhand-man-accused-of-carrying-beef-beaten-to-death/story-3fuowiHpgloxAbERlouZ4M.html

 

ヒンドゥー教の一部の過激な集団は、

 

「Gau Bhakti」(サンスクリット語で「牛を守る」という意味)という名目で、

 

牛に関係する仕事をする人たちに、危害を加えようとしています。

 

 

余談ですが、

 

インドは世界第二位の牛の輸出国です。(バッファローを含む)

 

「神様だから食べられないけど、神様を売ってお金にすることは可能のようです」

 

http://beef2live.com/story-world-beef-exports-ranking-countries-0-106903

 

 

さて、モディ首相も、これら事件から問題が広がっていることを危惧し、

 

「killing in the name of 'gau bhakti' was not acceptable」

(牛を守るという名目で、殺人を犯すことは許されない)

 

http://timesofindia.indiatimes.com/india/killing-in-name-of-gau-bhakti-not-acceptable-says-modi/articleshow/59378802.cms

 

 

と訴えている中、ソーシャルメディアでは、「in the name of」を敢えて使って、

 

「Not In My Name」

 

「(牛のためで、)私のためではない!」
 

というキャッチフレーズが盛んに叫ばれています。

 

 

牛が人のための神様であれば、牛を守るために人を殺すことは矛盾しかねません。

 

 

牛肉、とっても美味しいのに、、、食べたらわかるって!

 

 

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