　３月末に退職し、4月1日に「初めての俳句」教室に参加。俳句の作法など教えてもらうこともなく、次回までに五句作ってくるという宿題を出され、昨日4月15日がその日。

　この２週間、ランニング、散歩の最中も一句をひねり出そうと頑張っていました。

　季語を入れることと基本５・７・５に収めること。一応出来てもどこかで聞いたことのあるような、いわゆる類想ってやつでオリジナリティを出すのが難しい。

　なんだかんだで、昨日提出したのが次の五句。記念すべき私の初めての句です！

・園児らの　足もと踊る　チューリップ

・サクラサク　遠い記憶の　掲示板

・朝ランの　富士真白きも　袖に春

・毎朝の　水遣りも急く　ハナミズキ

・狭庭にも　若芽弾ける　ハナミズキ

　前回出された兼題（これをテーマに作れというもの）が「桜」と「わかめ」。これで最低一句ずつ作り、残りの三句は自由に、ということでした。

　ここで初心者の勘違いが・・・

　私は「わかめ」というのは、春だから若芽、つまり若い芽のことだろうと思っていました。

　ところが、歳時記（アマゾンで春と夏の文庫本版を買いました）には「若芽」はなく、海藻のワカメがあったのです。

　それも、「若布」「和布」などと書いて馴染みのないもの。スマホで「わかめ　季語」とググると一応「若芽」というのも出てきたので（でも図書館の季語集にもありません）、私は庭のハナミズキの花芽が今にも咲きだしそうなところで一句作りました。

　しかしながら、今日の教室で「わかめ」を「若芽」として作ってきたのは私だけ。みな、海藻の「ワカメ」を「若布」「和布」として作ってきていました。トホホです。

　教室は、先生を含む１１人で作者がわからないようばらばらの短冊に書いた５句×１１人＝５５句をみんなで書き写し、その中からそれぞれ自分の句を除いて良いと思う５句を選び、そのうち最も良いと思う１句に〇をつける、そしてそれを各人が発表し、最後に先生が入選、準特選、特選を選ぶというような感じです。

　生徒さんの選ぶ中で私の句も意外に健闘。最も良いと思う１句に２人の方が「園児らの…」、１人の方が「サクラサク…」を選んでくれました。そして先生が選ぶ入選にもこの２句が入りました。特に「園児らの…」は先生の評価も良かったです。我が家のすぐ近くに幼稚園があり先日入園式がありました。園児たちが通る我が家の前にチューリップが咲いているのを読んだもの。良かった、嬉しい！

　もっとも、特選（２句）、準特選（４句）には選ばれず、入選は２７句も選んでいただけるので、全然大したことないんですけどね。

　実は、私が最も自信があり、これはいけるんじゃない？と思っていたのは「朝ランの…」だったのですが、そもそも「朝ラン」（朝のランニング）の意味が多くの方に伝わらず、１人の方が選んでいただけただけでした。

　と、初めての俳句は意外に健闘した、いったところですが、まだ俳句の奥深さの淵に立ったばかり。いつまで続くかわかりませんが、できれば沼にはまってやりたい、と思っているところです。

【俳句】初めての一句