「親父」 最終回
悼詠歌</font>
何事も中庸の心をわきまえし人なりしかな男(おのこ)正美は
空蝉の苦悩も夢も永遠に天(あめ)のまほらに寂(き)えゆきにけり
橘 幽石
親父の思い出</font>
以下 拙作
浜の瀬の寒いだ漁りの夢を見る父の投網の銀の跳りの
もっこくの枝をたわめて添え木あてそのままにして父は逝きけり
小学校の校庭で孫と遊びながら
栴檀の 下で親父が 腕を組む
上棟式で挨拶を
棟上げの 空の青さに 父はもの言う
父逝きて 虚しく白き 曼珠沙華
若き日七ツ山の秋祭り
秋祭り 桂神社で 父が舞う
※ 橘 幽石氏については既に紹介済み
※「親父」を終わります。父を思う心はみなさん同じだと思います。
皆さんにとって「父」とはどんな存在でしたか。