習字といえば、ただ文字の書き方を学ぶものだと思われる方も多いと思います。

 

しかし、もう少し柔軟に考えると、日本の歴史や文化に深く根付いた文化をもとにして、文字の書き方を学ぶ習いごとだと思ってもらってよいでしょう。


学ぶことで、日本の昔の人々の暮らしや思いに触れることができます。おおげさに聞こえるかもしれませんが、書道の作品を見た時、文字の書き方やかすれ方等が異なるのは、書いた方の性格、気持ち、気分が表現されているからなのです。

 

文化に触れる。これは、忙しい現代生活ではわざわざ時間を作らないと難しいことになってしまいました。習字をやってみると、その時に使うお手本で、古典や歌などの言葉が出てくることがあります。字を学びつつ、その時代の背景や感性に触れることができるのです。

また、習字では、和紙(半紙)や墨などの伝統的な素材を使います。和紙は植物の繊維から作られていて、実は、色や質感が豊かです。墨は煤や樹脂から作られていて、独特の香りや光沢があります。当たり前すぎて忘れそうなことですが、そのような素材に触れる機会は少ないです。

 

このように、日本人として文字の書き方を学びつつ、伝統的な素材に触れる貴重な経験となります。

ぜひ、お子様に習字や書道の楽しさを体験させてみてはいかがでしょうか。
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