川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

米共和党政権の元高官ら200人超が11月の大統領選で民主党のハリス氏を支持する書簡を発表した。共和のトランプ前大統領について「プーティンのような独裁者にこびつらう一方、同盟国に背を向ける。そんなことは許されない」と記した。ブッシュ元大統領(第43代)、2008年大統領選で共和候補になった故ジョン・マケイン元上院議員、12年に候補だったミット・ロムニー上院議員らの元スタッフら240人が連名で書簡をだした。20年大統領選でもトランプ氏と戦った民主候補のバイデン大統領を支持しており、新たにブッシュ政権の(第41代)の関係者も加わった。書簡ではハリス氏と「イデオロギー的に意見の違いは多く、それは当然のことだ」と指摘しつつ、同氏に投票すると宣言。「ドナルド・トランプの混乱したリーダーシップがあと4年も続けば、現実の生活者が傷つき、神聖な制度が弱体化する」と断定した。「混乱ではなく意見の一致、分裂ではなく団結に努め、米国と子供たちの誇りとなるような指導者に投票するように呼びかける。その指導者とはハリス氏とティム・ウォルズ氏だ」と訴えた。ブッシュ元大統領(第41代)の大統領の大統領首席補佐官だったマーク・サルター氏、ロムニー氏の選対幹部だったデヴィッド・ニーレンバーグ氏らが署名した。共和政権の元高官らはバイデン氏が勝利した20年大統領選の際も「トランプ氏の再選は米国にとって大惨事となり、さらに4年間続けば民主主義に取り返しのつかない打撃を与える」と警鐘を鳴らした。ブッシュ元大統領(第43代)やロムニー氏は名を連ねていないものの、トランプ氏とは距離を置く。7月15日~18日に中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開いた党全国大会にも参加しなかった。

上記は、24年8月29日の日経新聞に掲載された記事である。私が個人的に何度も「トランプ氏」を非難するのは、私の鋭い「洞察力」が働くからである。トランプ氏が初めて大統領に選ばれた2016年の時から私は彼の「スピーチ」を聞いて「この人物はとんでもない嘘つきである」と確信した。この時から彼に対する考えは変わらない。本日、この米国、しかも共和党の高官が提出した書簡でも理解できるよう「彼は民主主義の敵」である。しかも平気で「地球温暖化」よりも「経済」のほうが重要だと語る、この人物の「人間性」が疑われる。私は高校卒業後、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住した。移民船に乗り45日もかけて到着した南米大陸は実に様々な知識、経験を与えてくれた。この人間の基礎を土台に再び帰国した愛する日本は「経済バブル」に完全に取り込まれていた。人間も同じく「バブッテ」しまった。お金の感覚が全くなくなってしまっていた。しかしこのおかげで私はとてつもない「人間性、人間力」を手に入れたのだ。よく考えてください。何万キロも離れた文化も言葉も異なる日本の78歳の老人がどうしてここまで「トランプ氏」を非難するのか、それは世界の未来のためであるからだ。

大森貝塚の発見で知られる米国の動物学者エドワード・モースは明治10年(1877年)、生物の標本採集のため日光市の中禅寺湖を訪ねた。2万年前,男体山の噴火によってできた湖は標高が1269メートルもある。同行者と交代で山登りの駕籠に担がれて登ってきたが、足の長いモースには窮屈で、途中で駕籠を降りてしまう。それでも「長い,つらい、しかし素晴らしい徒歩旅行」と後に記している。晴れていたのだろう。湖畔に着いて目にしたのが、標高2486メートルの男体山だった。翌朝、モースは山登りも楽しみ、上へ上へ登るにしたがって、中禅寺湖の青い水は木の間から輝き、山々の峰が後から後から見えてくる、と書いている。昆虫や花、樹木については観察したことを客観的に書き留めているのに対し、湖や山に関する記述は美的なのが興味深い。明治初年、中禅寺湖に魅了された外国人はモースだけではない。英国の探検家イザベラ・バード、外交官のアーネスト・サトウなど数多い。特にサトウは全権公使として再来日すると、湖畔に別荘を建築した。その建物を譲り受けた栃木県が2016年に復元、「旧英国大使館別荘」として一般公開している。スタッフの竹内さんは「ここから見る湖は英国の湖水地方の風景に似ているそうで、実際に旅行で来られたイギリスの方からもそう言われます」と話す。別荘2階のソファから湖を望むと、「薩道愛之助」などの名前を使うほど日本を愛したサトウの原点を見る思いがした。

 

上記は、24年8月25日の読売新聞に掲載された記事である。私は40年前以上にスペイン語ガイドとして幾度も日光を訪れたが,何度見てもここの景色は素晴らしい、当時の「いろは坂」は両方通行で坂を上る途中、下りのバスと鉢合わせしたりして、一方が急カーブを曲がりきるまで待機して登ったものだ。「ヘヤピンカーブ」と言われたほどカーブが険しく慣れない運転手は何度もハンドルを切り替えしながら登ったものだ。地元の運転手は慣れたものでそこを一回で登るのでその時は乗客は皆、拍手喝さいをする。そんな光景も今では見られない。この「いろは坂」はしばらくして「片側一方通行」に変わったからだ。坂を上りきって前方を見渡すと「華厳の滝」が展開してくる。そして「中禅寺湖」だ。この右上方に男体山がそびえたつ。不思議なことにとても2500メートルの高山には見えない。それはこの湖の標高がすでに1200メートル以上もあるからだ。そして昼食には湖畔にある金谷レストランでここの湖で取れたヒメマスの塩焼きのごちそうだ。

共和党のトランプ前大統領は、ハリス氏の勢いに焦りを募らせている。国境やエネルギー問題などの得意分野で政策論争に持ち込もうと躍起だ。トランプ氏は22日、アリゾナ州の南部国境を訪問して不法移民による犯罪の被害者家族とカメラの前に並び、「かってないレベルの暴力の猛威だ。カマラは4年近く国家破壊を監督してきた」と批判した。ハリス氏は移民に寛容なバイデン政策で、不法移民対策を担当してきた。トランプ前政権で進めた国境への「壁」建設は、バイデン政権で一時中止された後に再開された経緯があり、政権の失政と強調することで浮上のきっかけをつかもうとしている。ハリス氏が指名受託演説を行った後、トランプ氏はSNSに「石油掘削やエネルギー問題に触れず、ウクライナについても意味のある言及をしなかった。」と書き込んだ。トランプ氏はバイデン大統領が選挙戦から撤退を表明した後、ハリス氏を「過激派」と呼んで激しい個人攻撃を行っている。「インド系から突然、黒人に変わった」などとハリス氏の人種についても触れたことに、世間の反発は強い。党内から「文句はやめるべきだ」(ヘイリー元国連大使)と言った苦言も出ている。今後は、無所属での出馬を予定しているロバート・ケネディ・ジュニア氏の動向も焦点となる。民主党のジョン・F・ケネディ元大統領のおいで、米メディアは23日にも撤退表明し、トランプ氏を支持する見込みだと報じた。トランプ氏は22日「大変名誉だ」と共闘に意欲を示した。

 

上記は、8月24日の読売新聞に掲載された記事である。これを読むとトランプ氏の焦り、動揺が見られる。今まで彼の言及やコメントをつぶさに見てきたが相手が自分の敵だと思うと何でも構わずただ罵ったり罵倒したり、まるで「悪ガキ」がわがままを言っているようである。ここには何の「政策」そして「哲学、人間性」はない。このような低俗な人物が世界を率いる「大アメリカ」のリーダーになって良いものだろうか!世界の「民主主義」を守るためにも考えていただきたい。ロバート・ケネディ氏は「撤退」し今度は、トランプを応援すると言っているが何が目的で彼を押すのか、叔父のジョン・ケネディは民主党を代表する「カリスマ」だった。叔父を尊敬するならどうして今回「民主主義の敵」トランプを支持しなければならないのか。「裏」に何があるか疑問である。