2月4日 Iさんからお気に入りの演者が出演したか質問してもらえたので、回答する。
『こんばんは!林家今丸っていう紙切りの人が凄くて感動しました。あと、ナオユキっていうピン芸人の漫談が笑いが止まりませんでした!って2人とも誰やねん(笑)。Iさんっはこの週末どこかに出かけましたか?』
質問に対する返信なので、少し長めに書いてみる。返信を待つ時間がやたらと長く感じる。
2月5日 既読がついたまま返信が来ない。ついに終わったかということが頭をよぎる。
2月6日 返信が入った。
『遅くなりました。セルフツッコミ!確かに知らなかったです。でも検索してみたら面白そう。ハサミだけでいろんな形に出来るんですね!漫談の方もトークが楽しそう。私はお出かけの時間がなくて、お寺に行ったくらいです!あと大豆食べてました(笑)』
今丸師匠とナオユキのことを調べてくれたのがうれしい。一岡を調べてくれた時もうれしかったが、今回は人間関係が復活した感覚がしたので、うれしさが倍増である。
この日は会社の飲み会があるので、夜の返信はやめておこう。ラインに魂を込めることができないからだ。
2月7日 夜に返信を送る。
『遅くなってしまいました。芸人さん調べていただけたんですね!今丸師匠は芸術ですよね。ナオユキさんはテレビでも見たいですね。お寺に行くのもいいですよね~。僕は週末に浅草寺に行ったんですけど、おかげで今週は仕事で幸運に恵まれています!』
2月8日 返信が入らない。再び不安である。
2月10日 やはり返信が入らない。ただ、自分が野球選手であることを伝えるラインを送るため、埼玉に野球の練習に行く。練習中もたまに携帯を見る。連絡が来ない。もう、終わってしまったのだろうか。
2月12日 最後の賭けとしてラインを送る。
現在私は、小説を書いている。小説を書くためにIさんとのラインを何度も読み返した。2月12日のメッセージはいまだに既読になっていない。試合終了のサイレンが私の知らない間に鳴っていたのだ。
ただ、私には情熱だけはが残っている。Iさんに会える前日の心の高ぶり。ラインの1通ずつに魂を込めた日々。デートの下見に行った日々。
最もうれしかったのは、告白した後にも関わらず、もう一度会う日程を提案してくれたメッセージに気づいた1月9日だと思う。1時間だけでも構わない。あの日に帰りたい。
終わり