初めてお手紙を貰ったのは6年前かね?
久しぶりに読み返してます。
膝の怪我からの復帰で、周りから取り残されてるのでは?
と焦っていた自分にとって、凄く励みになりました。
その後も会場で顔を合わせましたが、
試合前なのでお礼の言葉を
手紙にして渡したのを思い出します。
今日、初めて紙テープを投げます。
と手紙をくれた日
リング上から、気がつきました。
慣れていない為、上手く投げれなかったのをみて
試合に集中しながらも、少し微笑ましく思ったよ。
あの頃は
リング下にいたはずなのに、
気がついたら同じリングに立っていましたね。
最初はリングでもないか
市ヶ谷のマットで30人位のお客様でしたかね。
試合前に不安がってたのを思い出します。
今日は超満員の新木場大会でしたね。
あの日と同じ様に、不安だったと思います。
いや、満足な練習もできていない状況で
あの日以上の不安だったよね?
入場した時点でそれはわかりました。
きっと
もっとやれたのに、
これが最後なんて悔しい、
と思うかもしれません。
けど、私は今日で
あぁ…辞める選手なんだな。
と思えました。
5年間での、私の失敗や後悔は沢山あります。
プロレス卒業を発表する、数ヶ月前から悩んでいた事に気付きながら何もしませんでした。
高校も卒業したのだから、もっとプロレスに専念して欲しい。
そう思っていて、悩み事など気にしてあげれませんでした。
もし、あの時もっと話をしたり、
相談できる関係を築けていたら
プロレスを卒業しなかったのでは?
卒業ではなく休業に出来たのでは?
その思いから、今度は後ろめたさや後悔の念が生じ、
プロレス卒業発表後は前と違って話もしなくなりましたね。
試合の反省点を聞きに来ても
もうプロレス辞めるのだから関係ないよ。
怪我だけしないで下さい。
と幼稚に突き放してました。
勝手に期待して、裏切られたと思い、
今までやって来た事を自己否定する。
周りの人達は
プロレスだけが人生じゃないよ。
と言ってくれます。
その通りですが、私はプロレス以外なにも導いてあげる事ができません。
もっとプロレスの話をしていたかった。
いつか、あなたの試合を観て、
あなたに憧れて入って来てくれた人を、
育てる喜びを知って欲しかった。
その気持ちが強く
せっかくの新たな旅立ちを、
祝う気持ちになれませんでした。
でも
今日試合をして
私の中の問題は全て終われました。
後は無事に、プロレス生活を終えて、
次の旅立ちをして欲しいと願ってます。
願わくば、
後1カ月半で
やっぱり卒業しなきゃ良いのに!
と言わせないで欲しいよ。