6年前、膝の怪我から復帰した頃のDDT後楽園大会。


会場入りする時に小さな女の子から手紙を貰いました。


私はあまり子供から応援される事がない選手なので、とても嬉しくその後も毎月後楽園大会に来てくれる彼女と会場入りする時に一言二言交わすのが恒例になっていました。


頑張って下さい。


有難うございます。


会話が苦手な為

多分これ位しか話してなかった。


初めてKO-D無差別級を戴冠した時も、大会終了後の握手会で1番先頭に並んでた彼女と


おめでとうございます。


有難うございました。


の短い会話


ある日、いつも一緒に来ていた彼女のお父さんから相談があると言われ水道橋のファミレスで初めて話をしました。


驚いたのが、10歳いかないくらいかな?と思っていた彼女が実は中学生で柔道を10年以上やっていて、しかもプロレスラーになりたい!

という相談でした。


人の人生に干渉してしまうと責任が生じるし、余計な感傷も生まれると逃げてしまいがちな私ですが


この時は、この子をプロレスラーにしなくては!


と何故か強く思ったのです。


その後に東京女子プロレスさんに相談しましたが、旗揚げ前は中学生を募集しておらず、地方に住むなら卒業してからテストを受けに来て下さい。


と実に真っ当な返事をいただきました。



しかし、もしもプロレスへの熱が覚めてしまったり他の事に興味を持ってしまったらどうしよう?

何とかプロレスで繋ぎ止めておかなくては


そう考えた時


我闘雲舞を旗揚げしたばかりだった、さくらえみ選手が頭に浮かんだのです


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