長いようであっという間なステージが幕を閉じました。
今、フルマラソンを走った後の達成感と燃え尽き感がカラダの大半を占めている気がしてならない。

今回、演出と出演でしたが、ほとんど演出の方に注力させてもらったイメージが強い。

というか、演出に注力したらどこまでできるか挑戦してもみたかった。

前回の「神ノ牙-JINGA-転生」では演出に加えて主演もやらせていただいてましたが、自分でも精一杯やってたし、そこに妥協はなかったんだけど

今回「主演じゃないし、少し楽できるかな?」なんて一瞬よぎった安易な考えは稽古始まる前付近から余裕で破壊されることになりました

神ノ牙シリーズと違って0から1を作らなければならないこと

オリジナル原作だから自由度が高いところ

歌パートを増やしたところ

全てのキャラクターが新規キャラクターであること


演出してみての感想が

「今回のが時間がかかった。前作どうやって+主演やってたか分からない」

とにかく時間との戦いだった。


あまり言ってないんだけど、実はかなり緻密に計算しなきゃならなかった舞台のセット。
劇場に合わせて出来ることを算出してお話との表現方法のバランス考えるんですが

最近の舞台で映像技術が発展したせいか、全てのシーンに背景を写して、よりリアルにその場所が体験できる反面、舞台本来のお客さんに想像させる余白ってのが無くなってる気がしていて

所々映像補完するけれども、削るところ削る、抽象表現に切り替えるってのが個人的な好みで

その為舞台セットもあまり意味合いを持たせすぎないセットを考えたかった。

それと、FUSIONICAL SCREEN と殺陣をやるにはあの形が現状規模でベストかな、、、

なんてところにたどり着くまで、何回か美術の方と話を繰り返した。もちろんその段階で既にミザンスは頭の中で想定してなきゃで

稽古始まる前の段階にかなり時間をかけたのが、それもまた楽しかった。

美術、照明、映像、各スタッフチーム一丸となって実現させてくれたことに感謝。このチームでないと実現不可能なくらい、対応力、実現力が強かった

そして、キャスト。

今回ホント心から作品に協力してくれるキャストが多く、それは本当に支えになった。

ルカ、ヴィヴィアンが座組み全体を引っ張っていき、劇場に入ってからも想定外の奇跡を起こして、この芝居をさらに一段階パワーアップしました。

かなり話すと長くなりそうなので、続きは10/16にあるロス祭の楽しみに取っておこうかな。

最後に、銀岩塩Vol.4 ABSO-METALを応援してくださったファンの皆様、お越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

変わらぬお力添えと、この作品の今後にご期待ください。

では