こんにちは
GWまっただなかですが、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?
わたしは、副鼻腔炎からの後鼻漏で咳が出るため療養中です
何も予定入れてなくてよかった。。。
当院のスタッフに元舞妓さんがいるので、
「舞妓さんの中で伝わる、咳がでるときに飲んでた秘伝の特効薬とかないですか?」
と聞いたところ、
「そんなのないです。でも体調わるいときみんな飲んでたドリンクはありますよー」
とのことで、
買ってみました。
副鼻腔炎の薬の内服と鼻うがいはしてるんですけど、
早く治したいので、試してみます。
ところで今回は甲状腺眼症の続きのお話しをします。
甲状腺眼症に対する治療としては、活動期と言って
目の周囲の組織に炎症が起こっている時期に
適切に炎症を抑えることが最も重要です。
ときどきステロイドの内服が長期間行われることがありますが、
これは効果がそれほどない上に、顔に脂肪が沈着して
お月様のような丸い顔になっていったり(満月様顔貌といいます)、
そのほかにも副作用が多いので、おすすめではありません。
炎症を抑えるには重症度に応じて、ステロイドの点滴や、
眼窩内へのステロイドの注射が選択肢になってきます。
眼窩内へのステロイドの注射は、眼窩内の適切な深さに注射をする必要があり、
眼形成外科医でないと行うのはむずかしく、また当院のグループ以外のクリニックで
適切にできるところはほとんどありません
活動期は、タバコを吸わない人で平均1年ほど、タバコを吸う人で2-3年ほど続き、
その後、非活動期に入ります。
非活動期に入るとまぶたの腫れや眼球突出などは変化しなくなりますが、
ところで、
血液中のセレンという物質の濃度が甲状腺眼症の重症度と関係している
という報告があります。
ただ、セレンはパンやスパゲティ、豚肉などに含まれていて、
一般的な日本人は必要量の3倍近くセレンをとっていますので、
食事と別にセレンを摂取する必要はありません。
その他の報告として、
「ビタミンD不足は甲状腺眼症、多発性硬化症、関節リウマチ、SLEなど
多くの自己免疫疾患の増加と関連している」
との報告があります。
ビタミンDは、B細胞分化の阻害やT細胞分化の抑制など、
免疫調節において重要な役割を果たすことが示されています。
さきほどのセレンと違い、98%の日本人が「ビタミンD不足」
に該当します
甲状腺眼症におけるビタミンD補給に関しては、現時点での研究では
観察段階となっていますが、感染症予防や、がんのリスク低下に関与
しているため、食事から意識して摂取してもいいかもしれません
最後まで読んでいただきありがとうございました
オキュロフェイシャルクリニック京都
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