2024ギラヴァンツ北九州ポジション別戦力分析 | What a pandaful world!

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サッカー(ギラヴァンツ北九州)と音楽と料理のつれづれ日記。

ギラヴァンツ北九州は最下位に終わった2023シーズン終了後から引退、退団、移籍により16名がチームを後にし、1月5日現在12名の選手たちが新たに加入しました。


まだ弱冠の入団があるかも知れませんが、1/16には新体制発表会も行われ大まかには今季の陣容が見えてきました。


もちろんポジションについては今の時点での私の予想であり実際には違うポジションでプレーすることもあるでしょう。


青字は昨年からの退団、黒字は残留、赤字は新加入の選手、()内は2024年4月1日時点での満年齢・身長です。

<ゴールキーパー>
退団  吉丸(28・183) 後藤(27・185) 加藤(26・188) 
残留  田中(23・185)   
新加入 大谷(34・186) 谷口(20・194) 伊藤(30・191)

GKは顔ぶれが大きく変わりました。

市船からプロ入り6年目の田中はこのチームで実績を積み、唯一の残留、シュートストップには見るもの有り。

ベテランとなって10年ぶりにこのチームに戻ってきた大谷、2014は反射神経の良さで正GKに君臨、今回も戦力としてはもちろん、浦和、新潟、札幌で積んだ経験を若い世代に伝える影響にも期待。

高身長の谷口、大学中退から東欧諸国を渡り歩いた苦労人伊藤も出番があるのか。


<センターバック>
退団  村松(24・171) アグ(30・186) 大石(23・182)
残留  本村(26・178) 伊東(20・188) 長谷川(24・178)
新加入 杉山(25・180)

本村、長谷川は昨年も主力として出場しましたが、村松と途中加入のアグ、ロングフィードに定評あった大石の穴は大きい。

昨年北九州で1試合、レンタル先の福山でも1試合の出場にとどまった伊東が成長を見せるか、昨季ヴェルスパ大分でJFLベスト11に輝いた杉山に期待もやや層が薄い印象は否めません。

<サイドバック>
退団  夛田(31・168)
残留  乾(27・187) 前田(25・177) 山脇(23・179) 坂本(23・174)
新加入  

昨年のキャプテン夛田がチームを去り、残った4名のみで新加入は今のところ無し。

さらなる加入があるか他のポジションで挙げた選手のコンバートがないとここもやや手薄な印象です。


<ボランチ>
退団  永野(26・163)
残留  井澤(24・178) 井野(20・170) 高吉(23・176)
新加入 喜山(36・179) 矢田(32・170)

 

ホームグロウンだった永野が退団、残留の3名と新加入の2名の顔ぶれ。

ベテラン喜山はMFとしての発表だったので一応ここに入れましたが、ポリバレントにこなせる選手でJFL時代対戦した岡山では18得点を挙げたFWだったし、松本時代はDF登録でした。

もしかしたら手薄なCBやSBでの起用になるのかも知れません。

矢田もJ1、J2、J3で通算250試合出場と実績は充分、ボランチについては特色を見極めて使い分けるほどの陣容になりました。


<サイドハーフ・攻撃的MF>
退団  前川(27・171) 池髙(23・173) 野瀬(24・168) 岡田(28・172)
残留  平原(20・166) 若谷(23・170) 岡野(23・165) 
新加入 官澤(18・175) 牛之濱(31・172) 小林(22・172)

退団した4人はいずれも昨年の北九州の攻撃陣に欠かせない大きな働きをしていましたがゴッソリといなくなってしまいました。

残留の3人はいずれも昨年後半育ってきて良いプレーが随所に見られるようになりました。

3人のさらなる成長とJ2、J3では主力級の実績ある牛之濱、順大からのルーキーではあるものの高校生時代FC東京U-23でJ3で18試合の出場がある小林に期待。

星琳高校(北九州U18)からのルーキー官澤はどこまで食い込めるか。

<フォワード>
退団  上形(31・180) 中山(29・174) メロ(22・185) エボコ(20・177)
残留  平山(25・181) 高昇辰(23・172) 坪郷(19・172)
新加入 渡邉(22・180) 永井(32・180) 髙橋(19・156)

 

昨年散々指摘された得点力不足ですが、4人outの3人in。

しかし外人2人は途中加入で上形も故障などありあまり出場がなかったので戦力的にはむしろアップしていると思います。

昨季最終盤で2試合連続ゴールで固め打ちできるストライカー感を感じさせた高に期待。

昨年総理杯準優勝の関西学院から加入の渡邉はサイズ、テクニック、スピードを併せ持つオールマイティーなストライカー、大器の予感がします。

永井はここ数年はケガの影響もあり目立った数字はありませんが、J2長崎時代の2016年、本城で見せた美しいバイシクルでのゴールが忘れられません。

この年17ゴールを挙げた頃の調子を発揮できるか

 

総括

 

今年のキーワードは「ベテラン力」

 

昨年は開幕当時30才だった夛田が最年長という若いチームでしたが、終了間際に失点したり、先制点を入れてもリードしたアドバンテージを活かすゲーム展開が出来ずに追いつかれたり逆転を許したり、という経験値の無さを露呈することが多かった印象があります。

 

その反省を踏まえてか、今季の補強はルーキーは大卒2名、高卒1名にとどめ、各ポジションに大谷、喜山、矢田、牛之濱、永井といったベテランを配し、昨年からの若手に影響を与えてくれることを狙っているのようです。

 

上手くいけば試合運びの老かいさだけでも0を1に、1を3に勝点を増やすことが出来ると思います。

 

戦力的には主力が大勢退団、特に攻撃的MFがゴッソリ抜けた穴は大きいでしょう。

 

その分を昨年からの若手の成長と新加入の選手たちでどこまで補い、昨年以上のものにできるのか、注目です。

 

もう落ちるところまで落ちましたからあとは上がって行くのみです、今までの戦術、戦略にとらわれることなく増本新体制のもと思い切った勝負を見せて欲しいと思います。