R-1ぐらんぷり2020感想 | What a pandaful world!

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アラカンの専業主夫PANDAがつづる、
サッカー(ギラヴァンツ北九州)と音楽と料理のつれづれ日記。

 

昨日行われたR-1ぐらんぷりは野田クリスタルの優勝で幕を閉じました。

 

無観客の中行われるということでも注目を集めましたが、それが採点にも影響したのも確かにあったと思います。

 

たとえば守谷日和のネタですが、落語好きの重要参考人が警察の捜査に対して落語調で答えることを強要されるというものでしたが、客前であれば笑い待ちの間を取って空気を作りながら盛り上げていくようなネタ。

 

3年前のオールザッツ漫才で「女キャッチャー」のネタでトーナメントを勝ち進んだ時には観客と芸人が評価しましたが、守谷はまず後ろに陣取る芸人たちを笑わせ場の空気を自分のものにしていました。

 

2本目が見てみたかったと思います。

 

もう一つ結果に影響を与えたのが審査方法です。

 

視聴者のdボタン投票に加えツイッター投票も実施されそれぞれ1位3点、2位2点、3位1点のポイントが入ります。

 

dボタン、ツイッター合わせて12ポイントを占め、審査員6人合わせて各3点ずつ、18ポイントに対して全体の40%の比重を視聴者が決めることになります。

 

しかもdボタンとツイッターが似通った結果になることも多く、視聴者投票によって最大6ポイントの差が付きます。

 

これは審査員の採点の前に大きなハンデがついてしまいます。

 

例えばBブロックではすゑひろがりず南條がdボタンツイッターの視聴者投票で6ポイントを獲得、対してななまがり森下は1ポイントのみの獲得でした。

 

審査員採点では森下が8点獲得したのに対し南條はわずか3点、パーパー星野ディスコと3人が9ポイントで並びましたが、視聴者ポイントが高い南條が勝ち抜けとなりました。

 

これも同点で並べばプロの審査員の得点が高い方を優位にするべきと思いましたが。

 

Cブロックでも視聴者ポイントは0だったおいでやす小田が審査員ポイントではブロック内最高の8点を獲得するなど、かなり評価が違っていました(ファイナル進出はバランスよくポイントを取った大谷健太)

 

無観客の影響よりも他の大会にはないほどの視聴者による採点の率が高すぎることで勢い重視のような審査になってしまっていたようです。

 

不作だったとするネットの声も聞こえますが、野田の自作ゲームを操作するネタは素晴らしかったし、メルヘン須永も星野ディスコも、あと意外といっては失礼ですがワタリ119も持ち味を出していて私は面白かったと思います。