●ボウラータイプ適性
【球速が回転を上回るタイプ】
・ミディアムやライトオイルに対応するボールの中では比較的手前のトラクションを感じるため、このタイプによくマッチする
・ミディアム～ミディアムドライに対応
・スムーズで持続性が高いキレ感でポケットヒットの幅を広く感じやすい
【回転が球速を上回るタイプ】
・弱めなカバーながら滑りを感じにくく、安定したロングスキッドを持つ
・フォワードロールが強い場合は若干ロールアウト気味になる場面も
・ミディアムコンディションを中心に幅広く対応する
【バランスが取れたタイプ】
・走りと曲がりそれぞれにクセが無く、扱いやすく動きを読みやすい
・ミディアム～ミディアムドライに対応
・ワイドよりタイトなラインに向く
●総括
前作のファイアボールからカバーを「GB11.2」とし、一段階強くなっている。
前作に比べ、ボールの軌道イメージがスムーズで柔らかめなものへ変化し、全体的にトラクションが向上して安定性が増した印象。
ロングスキッドは前作から継承しているものの、ブランドで下から2番目の弱さのカバーという割にはキャッチとスキッドのバランスが非常に秀逸。
曲がりに関してはそこまで大きくなく、また急激なリアクションも抑えられており、戻りや曲がり幅に関しては中程度の部類。
弱めのカバーを搭載したボールはバックエンドの動きにキレ感やシャープさを持つ物が多いが、この点においてこのファイアボールパープルゴールドは若干キレ感を抑えて安定性や柔らかさを出している。
弱いカバーのボールでもドライに触れればある程度の不要な曲がりは出てしまうものだが、このボールはそのような無駄な動きが比較的抑えられている。
そのため、同カテゴリのボールの中でも安定性の面で優れたボール。
●以下好き勝手欄
前作のファイアボールは柔らかいブレーキとキレ感のバランスや、弱すぎないスタンダードな使用感が良かったですよね。
今回のパープル/ゴールドはその一段階強いカバーという事で、動きが大きくなる方向への変化か、強さを安定性に繋げる方向への変化か、という話でいくと、安定性が強化されました。
エボナイトのGBカバーですが、強くなるごとに手前のトラクションが増える傾向にありまして、安定型に近づく感じがするんですよね。
強くなったら手前のトラクションが増えるのは当たり前なんですけど、このカバーは先が大人しくなるパターンが比較的多い。
勿論コアやカバータイプ、表面仕上げの関係もあるんですが。
特にこれはゲームブレイカーシリーズで感じてましたが、ファイアボールも似た感じを受けました。
だからというわけではないですが、このパープル/ゴールドはゲームブレイカーシリーズの手前のキャッチや転がりがちょっと軽くなったバージョン的な印象も持ちました。
上で書いた通り、このボールはそこそこ走ってそんなに激しくないボール。
最近出たボールの中では、カブーンよりは弱くて動きは小さいかな。
アークティックバイブとは若干似てるけど、バイブの方がバックエンドがしっかりしてるかな。
って感じ。
フォワードロールが強いハイレブタイプはちょっと合いにくい場面が出てくるかも。
このタイプにとっては、なんかロールアウトが早い気がする。
普通に投げてる分にはあんまり気にならないんだけど、インサイドからのラインでは戻りが甘い事が結構ある。
これはレイアウトによる部分も大きいと思う。
小さめなVALは合わなそうだなーって個人的には思ってる。
表面加工でも対応出来そう。
ブレーキでローテーションを大きく消費してるというか、そんな感じに見える。
でもサイドローテーションを強めると柔らかいブレーキとしっかりとした戻りでかなーり良い感じ。
個人的にはサイドローテーション強めでスピードがやや勝ってるストローカータイプとかに抜群に合うと思う。
これも実はGBカバーの特徴として感じてる事なんだけど、どうなんだろ。
というわけで、先が弱いと思うか収まりが良いと思うかは使い方やボールの仕上げ方次第。
このクラスのボールはここ最近で超増えましたね。
カブーン、サイファー、バイブ、ファイアボール、ローハンマー
各ブランドから性格が異なる中～中の下くらいの強さのボールが揃い、ボウラーとしては嬉しい限り。
自分に合うボールを選択してください。
おわり。