オブセッションツアーパールです。
これは名前も色もかなりの注目度のボールではないでしょうか。

元々オブセッションツアーは安定性とコントロール性能に特化したボールで、プロアマ問わずトーナメントプレイヤーから高評価を頂いてたボール。
それのパールバージョン。

オブセッションツアーの安定性とコントロール性能はソリッドカバーだからこそ特化させる事が出来ていた部分。
この点がパールカバーになった事でどう変化するのか、前作オブセッションツアーに無かったどのような部分が足されたのか。



カバーはTour V2のパール。
オイルへの強さで言えば中くらいでしょうか。
Semtexよりは強いかなー。
Aggressionとaggression NEの間くらい。
あとTour系カバーでは初のパールです。
そこそこにドライで反応してくれます。

コアはオブセッションツアー。
強い転がりによる安定性の高さと曲がりの持続性の高さが特長です。



投げた印象は、まず意外と動く。結構動く。スキッドは直線的でまあまあ走る。
ソリッドカバーのオブセッションツアーのイメージを持っていただけに、かなり予想と違った印象。まぁそりゃカバー変わったんだから当たり前なんだけど。
球速がもう少しあれば丸い動きのイメージに近づくと思いますが、結構はっきり動きが見えるタイプのボールに思えました。
ここはパールカバーの特性が良く出てる部分。

動くようになった、走るようになった、としたらオブセッションツアーの安定感はどのような変化があったのか。
これはブレーキ感、曲がり形状、曲がり幅の一定感という形になっていると思います。

ドライでしっかり止まって向きを変えてくれるんですが、そこからは持続性が高めなやや丸い曲がり形状で暴れ感がありません。

ドライでの向きの変わり方がしっかり目なのでそこからも強いリアクションになるのかと思いきや、この曲がりの特性はオブセッションツアーですね。




ソリッドのオブセッションツアーは勿論非常に良かったですが、その柔らかいリアクションは球質によってはイメージが合わない人もいたと思います。

その点、このオブセッションツアーパールは先の動きがはっきり見えてかつバックエンドの安定性も確保してますので、ストローカータイプには抜群に合うのではないでしょうか。




このボールはハンマーならウェブパールと用途が似るんじゃないかなーって思います。

オブセッションツアーパールの方がスキッドが直線的でブレーキもはっきり見える印象。インサイドからのラインに強いと思う。
ウェブパールは対照的に全体的に柔らかめな軌道イメージでオブセッションツアーパールより手前の転がりが強い印象。

対応するコンディションは似てますが、個人的にはオブセッションツアーパールの方がオイルが少ない状況でも対応しやすいかな、といった感じ。




僕はソリッドのオブセッションツアーのイメージがとても好印象だった為、オブセッションツアーコアの柔らかい軌道イメージと安定感をベースにパールの要素を足した印象になると思っていました。
しかし実際のオブセッションツアーパールは、パールカバーならではのシャープな軌道イメージにオブセッションツアーコアの安定感が足された仕上がりとなりました。

そのボールを印象付ける性能としてカバー特性が上回るか、コア特性が上回るかの話です。
僕はコア特性が上回ると思ってましたが、カバー特性が上回る仕上がりでした。

よく考えるとこういう事、意外とありませんか?
ニューボールのカタログを見ながら『このコアにこのカバーならこんな動きだろう。買い!』
投げたら予想と違うイメージ。的な。
とても深くて面白い事です。

僕はオブセッションツアーのずば抜けた安定性を、パールカバーになった事でミディアムコンディションでも使い回せると思ってたわけです。

実際にこのオブセッションツアーパールは僕の期待を裏切ってるものの、これはこれで新たなオブセッションツアーコアの一面と用途を見出しました。

このオブセッションツアーパールは、インサイドに入った時により安定したスコアメイクを容易に行えるという点がポイントです。

用途も上記の通り、インサイドに入って多少幅を取るラインや入射角を確保したい場合です。
荒れたエリアに触れてもボールの行き先が散らからず、安定したポケットヒットが可能です。
直線的なスキッドもこのような場面では有効に働くでしょう。



僕の球質で19ml〜25mlくらいのオイル量に対応します。
ちょっとオイル少なくなっても使えそう。
スペアを除いた5個のラインナップでは真ん中〜下から2番目くらいかなー。球質による。
僕なら真ん中で使います。

ストローカー、スピードが不足してるタイプに良く合いそうです。
ハイレブタイプにとっても止まるけど暴れ感が少なくて使いやすいと思います。

上にも書いたように、ソリッドカバーのオブセッションツアーと同じイメージを持って投げた場合は多分予想と違うという感想を持ってしまいます。

希望通りのボールではなかったとがっかりしない為にも本ブログはありますので、参考にして頂ければ。



ちなみにこのボールで土日の閉店後の荒れ散らかってオイルが少ないコンディションで投げて15分間ストライクが続いた、という事があります。
スコア付けてなかったんですが、2ゲーム600点行ってたかなー。行かなかったかなー。ストライクだけで1ゲーム8分くらいかなー。多分行かなかったなー。

なんだかんだ言ってお気に入りです。