遅くなりましたが今回はローハンマーです。

ローハンマーは4つのカラーと3種類のカバーでラインナップされています。
パールカバーだけ2カラーですね。

ソリッド、ハイブリッド、パールの3種類のカバーが用意されていますので、ボウラーのニーズに応えやすいと思います。

今回僕はハイブリッドカバーのローハンマーを投げました。
ちなみに動画は今回作成していません。ですが今後何かに登場するかも。
LSプロスタッフによる投球動画や、HAMMERのプロモーションビデオによる投球は公開されており、僕が投球した印象とそれらの投球から受ける印象が同じだったので、そちらを参考にして頂ければ。

今回の紹介はハイブリッドカバーという事を前提にお話をします。



カバーはJuiced Hyarid。
このカバーは昔のハンマーブランドのミッドパフォーマンスクラスのボールに多用されてました。
最近のJuicedカバーはフュジティヴシリーズですかね。
旧エボナイト時代の最後はフローレスハイブリッドかな?違うかもしれないけど。

でもそれらのJuicedカバー使用のボール達、結構しっかりはっきり動いてキャッチ感もなかなかあった印象。

ローハンマーはもう2段階くらいキャッチが弱い印象なんですよね。
ただコアの働きも当然無視出来ないですし、ローハンマー専用にJuicedカバーもセッティングが変わってる可能性だってあります。各要因が複雑に作用してます。なので使用者の立場としては細かい事は考えない事にします。

というわけで、カバーの強さとしてはかなり弱い部類。
ハンマーブランドの中でもぶっちぎりで現状1番弱いですね。
ミディアムライト以下のオイルコンディションに対応するボールが現状のハンマーブランドでは無かったため、待望の性能です。



コアはRaw Hammerコア。
その昔にもローハンマーシリーズはありました。
当時はミッドパフォーマンスくらいの位置付けだったのかな?
そのローハンマーシリーズでは複数の種類のコアが使用されていました。ディールコアと、もう一つがブレットコア。ディールコア良かったよなー。
今回のローハンマーはブレットコアと形状は似たものとなっていますが、RG・ΔRG共に調整されてますね。



投げた印象としてはコアスペックの割によく転がる事、バックエンドが非常に扱いやすい曲がり形状となっている点が好印象でした。

勿論スキッドは長く、安心して投げれます。
ドライエリアでの動きですが、ローハンマーはドライエリアに触れてもブレーキ感が緩やかで転がり感も伴っていて暴れそうな雰囲気が全く無いんです。

まるでゲームブレイカーやウェブを投げてるかのような安定感です。

バックエンドも決して暴れず、転がり感を感じるスムーズな動きです。

これは非常に使いやすい。
ライトオイルやドライコンディション向きのボールでこんなに安定して転がるボールは投げた事無いかもしれません。

で、ピンアクションもハイパフォーマンスボールとほとんど遜色無いです。

よく走るボールって、ピンアクションは硬くても『この手のボールなら許容範囲内』というセリフが良く聞こえてきます。
ローハンマーはそんな事一切思わないです。



このローハンマー、やはり用途はライト・ドライコンディションですね。
上記コンディション下であればある程度万能に対応出来ます。

ハイレブプレイヤーだとオイルがある程度あるけどアウトサイドに張り付きたいとか、外がめっちゃ跳ね返る状況で暴れないボールとして使用出来ると思います。

ソリッド、ハイブリッド、パール、どのカバーを選んでも動きはカバーの特性に寄っていきますが用途は大きく変わらないと思います。
なのでご自分のタイプ等に合わせて選ぶ感じで。

パールはドライエリアで過敏な反応はせずに扱いやすそうです。
ソリッドも安定と走りを両立してるように見えます。
カバーによって性能が過剰に尖るような仕上がりではなさそうなので選びやすいと思います。



ローハンマーと似た用途のボールとしてはエボナイトのスティンガーがあります。
ハイブリッドとパールがありますが、パールを比較対象とします。

スティンガーパールはミディアムコンディションにも対応し、バックエンドの動きにはキレ感があります。
オイルへの強さ、曲がり幅はスティンガーパールが上ですね。

ここでちょっと問題だと思う点がありまして…。
スティンガーパールでも充分ラインナップの1番下のボールとして役目を果たせるボールです。

なのにさらにその下のローハンマー、いる?っていう問題。

いります。

スティンガーパールはローハンマーに対してバックエンドの動きの強さや、ミディアム・ライトを中心に幅広く使える絶妙な強さのカバーを持っている点が違いとしてあります。

ローハンマーはスティンガーパールに対してよりドライなコンディションをカバーながらもスティンガーパールより安定感やライン取りの容易さに優れています。

トーナメントで必ず訪れるライト又はドライなレーン状況。
そこでお互いの弱点や守備範囲外を補完し合うボールラインナップはプレイヤーにとって非常に頼れるものです。



非常に性能が高いボールですが、トーナメントプレイヤー向けというわけでもなく、価格が安価でコストパフォーマンスも高いボールです。
多くのボウラー層にマッチするボールですし、ハイパフォーマンスボール中心の市場の中では貴重な性能のボールでもあります。

この機会にぜひ〜。