エアロダイナミックスは初代エアロに続く2代目です。
今回はハイブリッドカバーに変更ですね。

このエアロの特徴はまず直進性の高さです。
GSV-Xという強いカバーを使いながらも手前の走りが十分に確保されていて非常に扱いやすく汎用性の高い印象です。

あとはブレイクポイントでの転がり感の良さがあります。
当然走りっぱなしではなくちゃんと曲がるんですが、しっかり転がり感を伴って曲がるのでオイルに流され過ぎたりドライで過剰に反応したりという事が少なく、とても扱いやすいです。

エボナイトのボールってこのようにポケットに集めやすいボールが多いんですよね。良いボールです。

上記の特徴は先代のソリッドカバーのエアロでも、今回新発売のエアロダイナミックスにも共通してます。

ダイナミックスはハイブリッドカバーになった事で先代のエアロより先の動きがはっきり出るようになりました。

その結果曲がり幅は先代より大きくなり、ミディアム帯での汎用性が高まりました。

カバーが変わっても特性やイメージが変わらない点は先代エアロを気に入って頂いてた方には違和感無く受け入れられると思います。

このエアロシリーズは直進性の高さとブレイクポイントの曲がりの質の高さにより、スピードが遅めなタイプや球速より回転が上回るタイプでも手前でパワーをロスする事なくポケットヒットが出来ます。
そのため、ピンアクションが良い点も特徴の一つです。

強いコア、カバーのボールって使える場面が限られたり手前でタレて10ピンが飛ばない、悪い時は5番10番残りってのもありますからね。
上記のようなピンアクションで優れた点は、このエアロシリーズが優位に立てるポイントです。

思い返せばこのような設計コンセプトだったり動きの特性だったりは過去にもありました。
マーベリックシリーズやリップドシリーズ、どちらのシリーズも強いカバーにも関わらずしっかり走りが出てバックエンドがしっかり動く特性で大ヒットした製品です。
これもエボナイトのマーベリックはバランスが取れた性能、リップドはアグレッシブ寄りでブランドイメージを踏襲した仕上がりでした。

生産工場が変わってもエボナイトらしさはこのような所にしっかり継承されています。