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経口補助食品に足らないもの
経口補助食品はご存知でしょうか?
老人施設などで提供される、必要な栄養素が一通り入っている飲み物やゼリーです。
栄養バランスは良いので、
「グッタリして何もする気が起きない」
という方は手元に置いて、いつでも飲めるようにしてもらいたいです。
▼栄養成分
https://www.clinico.co.jp/products/pdf/products_item58_enjoy_medical.pdf
考え尽くされた栄養成分の配合だと感じます。
私が老人介護施設で働いていたときも、似たような飲料だけで数ヶ月生きていられた方もいらっしゃいました。
活動代謝に満たないカロリー摂取量であることは、ひとまず置いておいて、
必要な栄養素を胃に入れるというだけの行為にどんな問題があるか考えていきます。
・アゴを使わなくなる
・咀嚼や味覚で分泌される消化や血糖調整ホルモンの分泌に影響が出る
・腸の粘膜が薄くなる可能性がある。
・変化に乏しいため『食の楽しみがない』
などの自分の身体に起きる変化について思い浮かぶ方も多いと思います。
しかし、食事には、栄養素だけでは語れない概念があります。
例えば風邪で熱が上がりきってから生姜湯を飲むと、もっと熱を持とうとして体力を消耗しようとしたり、
普段食べすぎで、血液検査の数値がどの項目も高めの方が辛味の強いスパイス系統を食べ過ぎると、普段の炎症症状が治まらず、スムーズに改善しないと思います。
逆に冷えてる人が物理的に冷たい物を飲んだり、冷やした夏野菜のサラダを食べると、ずっしりと重い感じがするかもしれません。
たんぱく質
脂質
炭水化物
ビタミン
ミネラル
食物繊維
ポリフェノール
プロバイオティクス
といった数値化できる部分でだけでは食品は語れません。
身体が丈夫なときは自覚しずらいのですが、弱ったときは特にそういった数値化できない部分に影響を受けやすいように感じます。
上に挙げた栄養素の必要量を満たすのを最優先にすべきです。
でも、それだけではないという食品の奥深さもあります。
栄養学は概ね理解できて実践に活かせてるのに、不調がある方は分子栄養学と同時に、食材の特性も興味を持って頂きたいと思います。