ソフトバンクホークスの細川亨捕手が戦力外通告を受け、退団することが決定した。
コーチ就任を打診されたようだが、本人は現役に拘り、「ホークスでプレーを続けたかったが、球団の意向なので仕方ない」と。

今朝のニュースで千葉ロッテが獲得に名乗りをあげると出ていたが、西武・ソフトバンクでリーグ優勝6度の貴重なベテラン捕手は数年後のコーチ候補としても需要はあるだろう。

細川亨と言えばライオンズの伊東政権~渡辺政権を支えた正捕手。エース松坂、左の帆足を軸とした投手陣をまとめあげていたが、奇しくもも三選手ともホークスへ。
体が強く強肩で意外性のバッティングも魅力。春先には滅法打つ、それがライオンズの細川だった。
細川と言えば、西武黄金時代の司令塔伊東捕手(現ロッテ監督)が現役を引退した際に、その後のライオンズを背負って立った男である。野田浩輔捕手とのレギュラー争いを制し、長年ホームベースを守り続けた。
印象深いのは2004年4月4日札幌ドームでの日本ハム戦。春男の細川はこの日西武ライオンズ史上4人目のサイクルヒットを達成。4づくめの記録達成だった。
ソフトバンクの細川と言えば豊富な経験値と巧みなリードというイメージが強いだろうが、西武時代は3度の二桁本塁打、日本一になった2008年は“No limit打線”の中16本塁打を放つなど、一発のある打撃も持ち備えていた。

現在のパ・リーグ捕手でシーズン二桁本塁打を達成したことがあるのは細川だけで、元ロッテ里崎が6年連続二桁本塁打を達成したのを最後に出ていない。
西武森が捕手として一人立ちできれば久し振りの打てるキャッチャー誕生となるが、捕手としてレギュラーを掴むことができるか。


さて、細川はライオンズの正捕手後継を果たした恩師伊東監督のもとマスクを被ることになるのか。松坂ー細川バッテリーの次は、涌井ー細川バッテリーを見ることになるのだろうか。

西武ファンとしては複雑ではあるが、名捕手の一人と思っているため、現役最後の花道を用意してあげてほしい。
報道通りロッテに入団か⁉