瀕死のダイアナ元妃、通行人が手を取り励ます。 | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

瀕死のダイアナ元妃、通行人が手を取り励ます。

【11月13日 AFP】ロンドン(London)の英高等法院で開かれているダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明のための審理で12日、事故現場で瀕死のダイアナ元妃の手を取って励ましたという通行人が証言に立った。

 証言したのはAbdelatif Redjilさんと友人のBelkacem Bouzidさん。事故現場となったアルマ橋(Pont de l'Alma)トンネルを通りかかった際、車が衝突する音を聞き、救急車が到着する前に現場に駆けつけた。

 Redjilさんが黒いメルセデス(Mercedes)の後部座席のドアを開き、ダイアナ元妃を発見。元妃は、最初は意識がなかったが、その後意識を取り戻したという。

 Redjilさんは「(ダイアナ元妃は)『マイゴッド、マイゴッド』というような言葉を繰り返していた。わたしは彼女を励まそうと、英語で『大丈夫だ』と声をかけた。彼女は目を開いたがわたしの呼びかけには答えず、ただ手を動かし続けていた。意識を失ったのだと思う」とする証言書を読み上げた。

 さらに判事の質問に答え、「ほかには誰にも触れなかった。元妃の手だけを握っていた」と証言している。

 友人のBouzidさんは、元妃の腕時計が外れかけて手首からぶら下がっているのを見たと述べ、元妃がやはり「マイゴッド、マイゴッド」とつぶやいていたと証言。車の周りは多数のパパラッチカメラマンが取り囲んでいたと話した。

 「カメラマンの1人、特に一番太った男にどうしたらいいかと尋ねたが、この太ったカメラマンは『何も触るな、これはダイアナ妃だ、ドディと一緒だったんだ』と答えた」とBouzidさんは述べている。

 この事故ではダイアナ元妃と交際相手のドディ・アルファイド(Dodi Al-Fayed)氏、運転手のアンリ・ポール(Henri Paul)氏が死亡した。フランスと英国の捜査ではそれぞれ、ポール氏が許容量を超えたアルコールを摂取し、スピードを出し過ぎた結果、事故につながったとの結論を出している。

 しかしアルファイド氏の父で、ハロッズ(Harrods)百貨店を経営する大富豪のモハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏は、英国王室後継者の母がイスラム教徒と結婚することを望まなかった英国の陰謀で2人が殺害されたとする主張を変えていない。(c)AFP