松下電器が消えた日 | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

松下電器が消えた日

【1月10日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で開催中の世界最大の家電見本市「2008国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、各国家電メーカーがこぞって新技術を投入した次世代超薄型テレビに注目が集まっている。

■各方式がしのぎを削る

 ソニー(Sony)が出展した薄型テレビは、新技術として注目される有機EL(Organic Light Emitting Diode、OLED)を用いて厚さわずか3ミリのテレビを実現した。バックライトを使用する従来の液晶(LCD)テレビと異なり、有機ELは分子自体の発光現象を利用した薄型テレビ向けの技術で、薄さだけでなく省エネルギーも実現した。

 ソニーアメリカ(Sony Americas Holding)のハワード・ストリンガー(Howard Stringer)最高経営責任者(CEO)は「今後、有機ELが薄型テレビの主流になることは間違いない」と自信を示した。 前年12月にソニーが日本市場に初めて投入した有機ELの海外での価格は、2500ドル(約27万円)だが、ソニー関係者によれば、将来的には「劇的に」価格が引き下がる可能性が高いという。

 韓国家電大手サムスン電子(Samsung)も、有機EL薄型テレビ2種をエレクトロニクス・ショーに出展した。現在は試作品段階だが、サムスン電子では2-3年後の発売を目指しているという。

 一方、薄型プラズマテレビの分野ではパイオニア(Pioneer)が、同タイプのテレビとしては世界で最も薄い厚さ9ミリのテレビを出展した。また日立製作所(Hitachi)も、既に市場販売を開始している厚さ3.8センチの薄型LCDテレビを出展した。

■将来は家庭で立体映像も

 一方、3D映像を体験できるHDテレビを発表したのは、オランダ電機大手フィリップス(Philips)と米テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments、TI)だ。テキサス・インスツルメンツが出展した3Dテレビは、特殊なメガネをかけて映像を楽しむもの。このメガネはワイヤレスでテレビからの信号を受信し、ユーザーが画像を認識する際に元の映像を立体化する。

 一方、フィリップスの3Dテレビは、特別なメガネを使用せずに立体映像を楽しめる。会場の同社関係者によると「始めは映像がぼやけて見えるが、じきに目が慣れてくる」という。フィリップスの3Dテレビは欧州市場では既に12月から販売を開始しており、米市場にも年内に投入する予定。

 このほか、パソコンにつなぐことで薄型テレビでもインターネットやオンラインゲームなどパソコンのコンテンツを楽しむテレビも、同ショーの話題だ。東芝(Toshiba)の新型テレビは、テレビ映像を楽しみながら、同時にパソコンのソーシャルネットワーキングサービスを利用することができる。(c)AFP/Glenn Chapman