フェデラー時代の終焉を狙うナダル | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

フェデラー時代の終焉を狙うナダル

【6月23日 AFP】ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)は、23日に開幕するウィンブルドン選手権2008(The Championships Wimbledon 2008)でロジャー・フェデラー(Roger Federer)の大会6連覇を阻止し、その黄金時代を暗黒時代に変えようとしている。

 2008全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2008)でタイトルを逃し、続く全仏オープン・テニス2008(French Open 2008)では決勝でナダルから4ゲームしか奪うことが出来ずに準優勝に終わったことで、フェデラーは自身の力が減退しているのではないかという意見にいら立ちを見せている。

 2002年の同大会でマリオ・アンチッチ(Mario Ancic)に1回戦で敗れて以来グラスコートでは敗れておらず、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープンの愛称)ではトラウマがあるもののフェデラーは、ゲリー・ウェバー・オープン2008(Gerry Weber Open 2008)で優勝を飾りグラスコートで行われた試合での連勝を59に伸ばしている。

 フェデラーは「パリでのパフォーマンスが成功だったとした私の判断に、多くの人が少々当惑を見せました。ですが私自身はそう思っていますし、この意見を曲げるつもりはありません。私が(ウィルス性の病気にかかった)2008年のスタートをつまづいたと考えれば、グランドスラムで決勝戦に進んだことを不成功だと言われるとは思いません。6年間、芝では負けていません。まだ十分に勝算があると強く感じています」と自信を覗かせた。

 一方、全仏で4連覇を遂げたナダルはアルトワ選手権2008(The Artois Championships 2008)を制して初めてグラスコートでタイトルを獲得した。ウィンブルドンで二度の準優勝に輝いたアンディ・ロディック(Andy Roddick)や世界ランキングで3位(2008年6月16日付け)のノバク・ジョコビッチをアルトワ選手権で下し優勝を果たしたことでフェデラーの注意を引くと考えているナダルは、「確実に彼(フェデラー)は気にするだろう。私は良いプレーをしていると思う。もし同じようにプレーを続けられれば良い結果を手にするチャンスがあると思う。どうして勝てないのさ?」と語り、自身の優勝の可能性を口にした。ナダルは過去2シーズンではウィンブルドンの決勝に進出し、2007年の同大会の決勝ではフェデラーとフルセットの接戦を繰り広げた。

 フェデラーとナダルの2強に対し、真剣に挑戦できるのはノバク・ジョコビッチだけのように見える。組み合わせでフェデラーと同じブロックに入り勝ち進めば準決勝で対戦することになる全豪王者のジョコビッチは、最終的にフェデラーが自身やナダルからプレッシャーを受けるようになると考えている。ジョコビッチは「今年は本当に色々なことが変わっている。新しい名前や顔が大きな大会で優勝することが関心を引くようになり、もちろんそういった選手がトッププレーヤーから勝利を収めれば更に面白くなるだろう。ロジャーはまだ世界一のプレーヤーだ。今年も成績を残しているけれど、テニス界を支配していた過去4、5年に比べれば良くは無い」と語った。

 23日に行われる1回戦で経験豊かなスロバキアのドミニク・ハーバティ(Dominik Hrbaty)と対戦するフェデラーは、2002年の同大会を制したレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)と両者が勝ち上がれば4回戦で対戦する可能性がある。またナダルは1回戦で予選を勝ち上がったドイツのアンドレアス・ベック(Andreas Beck)と対戦し、そしてジョコビッチはドイツのミハエル・ベレール(Michael Berrer)と1回戦で対戦し、2回戦ではロシアのマラト・サフィン(Marat Safin)と対戦する可能性がある。(c)AFP/Dave James