死刑囚の実名公表の意図は? | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

死刑囚の実名公表の意図は?

法務省は7日、東京と大阪で3人の死刑囚に死刑を執行したことを発表した。先月29日、死刑を執行した囚人の氏名を公表する方針を決めて以来初の執行となった。今年の夏、死刑問題について「ベルトコンベアー発言」で多いに物議をかもした鳩山法相が執行のサインをしたわけだが、今回の執行も死刑確定囚の古い方から順には行われておらず、当局の様々な思惑のようなものが見えてくる。

 今回死刑が執行されたのは、府川博樹(42)、池本登(74)、藤間静波(47)の3人。このうち府川は、確定の時期から見てある程度予想された結果だったが、大阪で執行された池本は享年74歳。昨年の77歳の高齢者死刑囚への執行に続く高齢囚への執行であり、法務省が改めて「老齢でも執行」という方針を確認したものといえる。

 一方、東京で執行された藤間は、以前より拘禁ノイローゼ(長期間にわたって拘束されることにより起こる精神的疾患)の症状があり、弁護側が「拘禁による精神状態の悪化により、刑罰の意味さえ理解出来ていない」として執行停止を求めていた。

 これまで、精神疾患を抱えた囚人への執行は見送られる傾向が強かったが、今回の藤間への執行について法務省は「受刑能力に問題は無かった」との見解を示し、新たな先例を作った。

 これを踏まえると、2006年9月に死刑が確定したものの、精神状態の悪化が取り沙汰されているオウム真理教の元代表・麻原彰晃こと松本智津夫への執行も、可能性としては出てきたことになる。ただ、池田小学校児童殺人事件の宅間守が、死刑確定からわずか1年あまりで執行された例はあるが、確定から執行までは通常3年以上はかかる上、麻原の場合自らが首謀者として関わっている信徒の裁判が終了しておらず、まだ当分刑の執行はないものと思われる。
死刑囚の実名公表の意図は? 麻原彰晃はいつになる?
 法務省は7日、東京と大阪で3人の死刑囚に死刑を執行したことを発表した。先月29日、死刑を執行した囚人の氏名を公表する方針を決めて以来初の執行となった。..........≪続きを読む≫