押収された医療目的大麻が枯れて、当局を損害賠償の構え | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

押収された医療目的大麻が枯れて、当局を損害賠償の構え

米国コロラド州で2006年8月に医療目的で大麻を育てていた夫婦宅で家宅捜索が行われ、大麻の鉢植え39本を押収して夫婦を麻薬取締法違反で逮捕した事件を巡り、その後裁判所は家宅捜索が違法で夫婦に対する容疑を取り下げ、押収した大麻等の返還を命令した。12月3日に警察から返還された大麻は枯れて死んでいたため、この夫婦は弁護士を通じて路上価格で10万ドル(1100万円)の価値があるとする大麻の損害賠償請求訴訟を起こす考えを表明した。

 地元Rocky Mountain News紙4日付によると、大麻を育てていたのはJames Mastersさん(30)と奥さんのLisa Mastersさん(32)。アメリカは連邦法で大麻の育成と使用を禁じているが、全米ではこれまで14州が大麻の医療目的での使用を認めている。コロラド州は2000年に住民投票によって、医療目的の大麻の育成と使用を認める法律が成立した。医師の推薦を受け、患者は110ドルを支払って匿名で登録し、IDカード許可証を得ることができる仕組み。州内で推定1800人が医療目的で大麻を使用しているとみられ、1458人以上が登録し、うち636人は施薬所の指定を受けて許可を受けた患者に大麻を提供している。

 Mastersさん宅は2006年8月に当局の家宅捜索を受け、夫婦は一晩刑務所で過ごし、6歳と7歳の娘2人はその後8週間、夫婦から引き離された。逮捕当時、Jamesさんは夫婦2人とも州の登録をしていないことを認め、理由として登録するお金がなかったと言い、医師からの推薦も有効期限が過ぎていた。Jamesさんは代謝異常によるポルフィリア症を患い、激しい吐き気と膝の痛みに悩んでいる。また、Lisaさんは首部の椎間板ヘルニアなどを患っている。2人はその後、必要な登録をして許可を得て大麻を使用し、他の患者にも提供している。裁判所は2007年6月、ソーシャルワーカーの訪問に同行した警察による家宅捜索は違法と判決、11月26日には2人が州の登録はしていなかったものの事実上、医療目的の大麻使用と施薬所の要件を満たしていたとして、押収した大麻等の返還を命令した。
押収された医療目的大麻が枯れて、当局を損害賠償の構え――米国コロラド州
 米国コロラド州で2006年8月に医療目的で大麻を育てていた夫婦宅で家宅捜索が行われた。..........≪続きを読む≫