お金の算数シリーズ2 サブプライムローンって何? | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

お金の算数シリーズ2 サブプライムローンって何?


 最近、経済ニュースでサブプライムローン問題という言葉をよく聞くが、諸兄はサブプライムローンというものをご存知だろうか。今回はそれをひも解いてみよう。

●クレジットとは?
そもそもクレジットカード社会であるアメリカでは、個人の「信用力」というのが大きなキーになる。個人の「信用力」は、収入やそれまでの支払い実績、固定資産によって決まり、その人に「○○○○ドル程度だったら使ってもらっても、返してもらえるだろう」という判断をし、クレジットサービスを提供する。一般的にこれを「Credit(クレジット)」と呼んでいる。クレジットカードは、その人の「Credit」=「信用」を元に支払いを代行するサービスなのである。当然、支払いを滞納したり、収入が激減したり、持っている株式が暴落したりしたら、その人の「信用」は下落し、信用限度額であるクレジットカードでの利用限度額も下がる。

●サブプライムローンとは?
実は、サブプライムローンにはさまざまな呼び方がある。B-Paper(B級紙、つまりB級債権)やNear-prime(プライムに近い)などがそれにあたる。それらに共通するのは、「信用が十分でない」つまりは「Creditが不足している」層に対して貸し出しを行っているということだ。当然金利も通常より高めになる。

もちろん、だからといって、収入がないというわけでもない。たとえば投資として不動産を購入し、後に不動産価格が大きく上昇すれば転売して利益を生むことも可能になるし、最近のローンの特徴として当初の返済額を低めに押さえる用になっている。つまり所得の増加や不動産価値の増加を見込んで、一定期間後に支払額が急増するような仕組みになっているのだ。

Creditを無視した、つまりは返済能力を超えた貸付が行われた結果、問題になったのは、最近の住宅価格の上昇鈍化である。住宅価格が上昇すれば、不動産の価値の分、Creditが上昇して不動産売却すれば返済が可能であったが、不動産価格の上昇が停滞したことで、Creditの不足が顕著になり、かつ途中から急増した返済を返せなくなってきたのだ。しかも延滞率は十数%にのぼり、不動産価格の停滞とあいまって、いわゆる「不良債権」化してきたのである。

●サブプライムローン問題は、アメリカ版バブル崩壊か?
不動産価格の上昇を踏まえて返済能力を超えた貸し出しを行う姿勢は日本のバブル期に同じ現象があった。そういう意味では、起こるべくして起きたともいえる。しかし、世界の最大の投資先であるアメリカから、急激に資金が引き上げられることは、ヨーロッパの経済基盤が十分な受け皿とならない限り難しい。不良債権の急増と信用不安からバブルの崩壊が起こるのはにわかには考えにくい。とはいえ、ユーロはドルに対して堅調に推移し、さらに投資先がより多様化しているようにも感じられる。

私たちは、今まで世界の経済の動きを待つしかなかったが、そろそろ日本に投資してもいいんじゃないかと思わせる新たな産業の創出が必要な時期に来ているのではないだろうか。お金の算数シリーズ2 サブプライムローンって何?
 最近、経済ニュースでサブプライムローン問題という言葉をよく聞くが、諸兄はサブプライムローンというものをご存知だろうか。今回はそれをひも解いてみよう。..........≪続きを読む≫