スターたちによる海外養子縁組 その実情は?! | MASAHARUオフィシャルブログ 「世界一弱いプロテニスプレーヤーのブログ」 powered by アメブロ

スターたちによる海外養子縁組 その実情は?!

【香港 16日 AFP】アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)とブラッド・ピット(Brad Pitt)のカップルは先日、ベトナムの子どもを養子に迎えたが、スターたちによる外国籍の子どもの養子縁組は珍しいことではない。しかし、養子縁組自体は時折、親と子どものどちらにとっても難しい側面を持っている。

 米歌手のマドンナ(Madonna、48)と夫で英映画監督のガイ・リッチー(Guy Ritchie)は、2006年10月にアフリカのマラウイ(Malawi)から1歳の男の子を養子に迎えた。しかし養子縁組の手続きの速さと適法性、そして実父の役割については、世界で大きな議論が巻き起こされた。

 マドンナはほんの2週間マラウイに滞在したのち、デビッド・バンダ(David Banda)君の18カ月間に渡る暫定的な養育権を与えられた。そしてすぐに、自身の住む英国へと連れていった。デビッド君の実父ヨハネ・バンダ(Yohane Banda)さんは、自分の息子が外国へ連れて行かれるとは知らなかったと言ったという。

 しかし、学校も水道も電気もない貧しい村で育ったヨハネさんは、現在ではこの養子縁組を支持しているという。「マドンナは息子を愛してくれています。これからもずっと愛し続けて欲しい」。

 18カ月間の暫定的な養育権があることで、デビッド君を国外に連れ出すことができたマドンナだが、このことをきっかけに、エイズ(HIV/AIDS)の拡大で孤児が激増している国の養子縁組に関わる法制度は物議を醸し出した。現在、複数の人権団体が、マラウイの法制度では国際的な養子縁組は許可されないとする異議申し立てを提出している。

 あまり注目されることはなかったが、2人の実子がいる英俳優のユアン・マクレガー(Ewan McGregor、35)とフランス人妻のイヴ・マヴラキス(Eve Mavrakis)さんは2006年、4歳のモンゴル人の少女を養子に迎えた。

 1996年の青春映画「トレインスポッティング(Trainspotting)」で一躍有名となったマクレガーが、Jamiyanちゃんと呼ばれる少女に出会ったのは、国連(UN、United Nations)の親善大使としてモンゴルの首都ウランバートルを訪れたときだった。Jamiyanちゃんはその当時、孤児院で暮らしていたという。法的手続きはメディアにほとんど注目されることなく完了したようだが、お役所的な面倒があったと伝えられている。

 「恋人たちの予感(When Harry Met Sally)」の米女優メグ・ライアン(Meg Ryan)は、米国内およびインドから10年間にわたり養子を迎えようと活動してきたが、2006年初頭、中国人の女の子との養子縁組を行った。離婚したライアンにとって、中国からの養子縁組を現在行うことは難しいだろう。なぜなら中国は養子として子どもを預ける相手は夫婦が好ましいという新制度を導入したからだ。ライアンがDaisy Trueちゃんと呼ぶ女の子を養子に迎えたのは、この新法が施行される以前だった。

 米女優ミア・ファロー(Mia Farrow)は1970年代から90年代にかけて、複数の外国籍の子どもたちとの養子縁組を行っている。そのうち、ファローが米作曲家アンドレ・プレヴィン(Andre Previn)と結婚していた頃に韓国から養子に迎えたスン・イー(Soon-Yi)は、その後ファローの公私にわたるパートナーであった映画監督/俳優ウッディ・アレン(Woodyu Allen)との交際が発覚し、ファローがそのことでアレンを訴えるなど話題となった。

 そのほかには、「ファーゴ(Fargo)」に主演した女優フランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)には、パラグアイから迎えた11歳になる男の子がいる。さらにトム・クルーズ(Tom Cruise)と前妻ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、シャロン・ストーン(Sharon Stone)、スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)らも養子を迎えている。

 アンジェリーナ・ジョリーは、これまでにもカンボジアから迎えた5歳のマドックス(Maddox)君とエチオピアから迎えた3歳のザハラ(Zahara)ちゃんの養子縁組を行ってきており、こういった手続きなどには比較的慣れているのだろう。
 
 写真は、インドのムンバイにある海岸遊歩道を歩く(左から)ジョリー、ザハラちゃん、ピット、マドックス君(2006年11月12日撮影)。(c)AFP