内容(「BOOK」データベースより)
幼少時に海外でテロに巻き込まれ傭兵部隊に拾われたことで、非常時における冷静さ残酷さ、常人離れした危機回避能力を得た小日向純也。現在、彼は警察庁のキャリアとしての道を歩んでいた。ある日、純也との逢瀬の直後、木内夕佳が車ごと爆殺されてしまう。背後にちらつくのは新興宗教“天敬会”と女性斡旋業“カフェ”。真相を探ろうと奔走する純也だったが、事態は思わぬ方向へ…。書下し。
幼少期にテロで親を殺され、
傭兵部隊に拾われた経歴を持つ
キャリア・小日向純也の公安捜査を描いた物語。
過去の過酷さ、
現在の孤独、さらに絶望が
渦巻く中で、絶望に立ち向かい、
絶望を希望、夢に変えていく信念は
厳しい選択を強いるが、
他人に対する優しさと救いが見えてくる。
弱いと認めることが、
強さ、夢、希望の力になる。
絶望を乗り切る力になる。
必ずしも死ぬことが力ではない。
諦めず立ち向かうことが大事。
そういう想いが伝わってくる。
覚悟を持つとかではなく、
ただ、諦めないことが闇を
切り裂き光を得ること。
世の中、闇の中でも
光は必ずある。